2010-01-01から1年間の記事一覧

旱魃

6日に村に戻りました。3週間の帰国で、1ヶ月ほど村を空けたことになります。 磧口になつめを預けてあったので、太原から磧口に直行しましたが、臨県に近づくにつれて気になる風景が目に飛び込んできました。畑の土の色が真っ白で、作物が、まだ枯れてはいな…

お宝写真

写真の整理をしていたら、なつめがもらわれてきた頃の写真が出てきました。2007年12月17日の日付になっています。生まれて50日くらいだと思います。私はこの頃はまだなつめを誰かにもらってもらうつもりでご主人を探していたので、なつめの子供のころの写真…

山の分校

またまた長らくのご無沙汰ですみません。実は先月の末から1週間、私の職場である通信制高校から、生徒3人とスタッフがひとり来ていたのです。これは、ウチの学校の『社会参画』という科目のスクーリングです。で、これは私の仕事ですからそれに専念し、彼ら…

モモイロタンポポ

ようやく咲きました。今月9日付けの最後の写真がモモイロタンポポです。去年知り合いから種を3粒だけもらったのを咲かせ、その種を春に蒔きました。発芽も成長もずいぶん時間がかかったのですが、暑さにも乾燥にも強く、無事に最初の一輪が開きました。別名…

猛暑、酷暑などという聞きなれた言葉ではこの暑さの万分の一もお伝えできません。熱暑、激暑、烈暑‥‥爆暑‥‥火暑、炎暑‥‥? 若くて体力のある人なら、この炎暑の中でも上半身裸でバイク乗ったりしてますが、もうもう私は10分外にいるだけで頭がふら〜りして来…

暑い!

暑いのです。 どれくらい暑いかというと、温湿度計を庭に出すと、40℃と10%を、ともに3分で振り切ります。ただしこの暑さは、やはり日本では体験できないと思います。なんというか、とても“軽い”暑さなのです。じっとりと湿気を含んだ“重い”暑さとは違います…

あるくカエル

以前安眠亭さんからご要望があった、「あるくカエル」撮りましたよ!一昨日夜、ウチの庭に現れたので捉まえて甕に入れておき、昨日午後撮りました。 なにしろ動くので、ピントがいまいちですが、確かに「あるいている」のがおわかりいただけると思います。(…

今日のなつめ/6月8日 持続する志

なつめは動くものには何でも、車・バイクから、空飛ぶ鳥類、小動物、アリンコ一匹にまで、限りなく関心を示し、追いかけ、遊ぼうとします。今日の昼前、庭の物置に一匹のネズミが入り込みました。10センチくらいの野ネズミです。この物置には大家さんの荷物…

水のある暮らし

しばらく村を留守にして帰ってみたら、驚いたことに、共同水道がひかれていたのです。工事そのものはずいぶん前から断続的にやっていたのですが、ようやく通水したようです。村長さんの家の横と、小学校の隣と、もうちょっとはずれたところと3ヵ所ありました…

なつすがた

こ〜〜んなふうにされちゃったんです。ヒドイでしょ?もともとおしりのアナなんてしつれいなもの、ケでかくれてみえなかったのに、ときどきウンコつけてくるからって、ばっさり!すーすーしてさむいワン!なつめも夏すがたになりましたが、村もすっかり衣替…

「書」

私が最初に写真を撮らせてほしいといったのは、この「書」があまりに美しかったからです。おそらく「祭壇」とはいわないと思いますが、この建物自体がモスクで、垂れた布の後ろ側は、なーんにもない空っぽの“祈りの場”でした。今回は日差しがあまりに強かっ…

“葬儀研究家”になるのは私の宿命です。

今月8日から2週間、北京→瀋陽→ハルビン→チチハル→丹東、と廻ってようやく村に戻りました。9月に行われるウチの学校の研修旅行の下調べです。これまでは瀋陽、丹東が中心だったのですが、今年はハルビンを加えようということで、731部隊記念館の現状と、つい…

風前の灯

一難去ってまた一難。今度はパソコンが‥‥。私が今使っているPCは、ソニーバイオのビスタです。そもそもソニーは好きではなかったのですが、葬儀などのビデオ編集のために買いました。撮った映像を、当然のことながら村人が欲しがるので、やっぱりソニーの編…

清明節

もう過ぎてしまいましたが、今年は4月5日が「清明節(チンミンジィエ)」といって、先祖の墓参りをする日です。日本のお盆と似た感じで、全中国でいっせいに墓参りに行くわけですから、大都市部(すべて火葬で、墓地が決まっている)では交通渋滞がものすご…

狼が出た!

狼が出た!というのはほんとうでした。しかも私がよく知っている若い夫婦者の家畜が被害にあったのです。羊が8頭と豚が2頭。羊だってけっこう大きな動物ですが、豚というのは、近くで見ると巨大で、皮膚だって固そうだし、力だってありそうです。それが一気…

今日も、ビックリ仰天しました。

今日の夕方、以前いた家の大家さんと話していたら、「狼が出るから気をつけて。犬は部屋の中で寝かせた方がいいよ」というのです。「えっ!狼‥‥?マサカ‥‥」。いくら人口密度が低いとはいえ、谷から山のてっぺんまで耕し尽くしてあるし、当然人間が行き来し…

水涸れ

ついに水涸れです。あとバケツに5杯くらいでしょうか。ウチの井戸は底にヒビが入っているらしく、そろそろなくなると大家さんにいわれていました。それでおととい、近くの家に、水をわけてもらえないかという話をしに行ったら、もうどこもかしこも水涸れでど…

ビックリ仰天しました。

いろいろありましたが、ようやく平常生活に戻りました。こちらも三寒四温の日々ですが、氷点下というのはなくなり、ストーブも夜にちょっとひと焚きするだけです。19日夜の黄砂は、こちらでも滅多にない大嵐だったようで、なんでも2億7千万人が影響を受けた…

冶金屋

きのう、5週間ぶりにようやく我が家にたどりつきました。長かったです。部屋の片付けも一段落し、昼過ぎになつめの散歩に出かけたところ、村人たちがひとかたまりになっているので、さて何だろうと覗き込んでみると、これはまた、珍しい光景を見ました。冶金…

陳在明老人の話

10日に陳在明老人の葬儀があったので行ってきました。老人を取材したのはもう3年も前になりますが、とりわけ愛煙家だったのでしょう、私があげた日本タバコをとても喜んでくれたことをよく覚えています。彼の話も、正史にひとつひとつ残る事件ではありません…

磧口の人となり

けっきょく私は磧口の人となってしまいました。古鎮賓館を月極めの家賃で借りることにしたのです。1か月100元の部屋代と、1日1元の光熱費です。まがりなりにもここは“ホテル”だから、超特別価格です。なぜそうしたかというと、今年は“証言集”をまとめなけれ…

春節から今日までのこと その5

いよいよ28日の元宵節。この日は臨県の村々から集まった「秧歌隊」という踊りと太鼓の列が華やかにパレードをするのですが、なんとこの日は朝から雪。途中からみぞれに変わり、ごく一部の秧歌隊が寒さに震えながらも、根性を出していましたが、じきに流れ解…

春節から今日までのこと その4

で、とにかく27日に臨県にやってきました。写真を焼くこともあったけれど、翌28日の元宵節に臨県でとても華やかなパレードがあり、それをビデオに収めておこうと思ったからです。実はこの正月最後の日が、正月期間中で最も賑やかになる日です。大晦日と春節…

春節から今日までのこと その3

そういえばこんなこともありました。 17日に山を下りてから、私はずっと磧口古鎮賓館にいるのですが、21日の午前3時頃、「地震が来るから起きろっ!!」と老板にたたき起こされてしまいました。とにかく服を着て外に出て、「いったいどこからそんな情報が入っ…

春節から今日までのこと その2

春節から3日目の「初三」から3日間、李家山の麓の河南坪で、「二人台」という伝統芸能が開催されました。伝統芸能といっても、ほんとうにシロウトに毛がはえたくらいの村芝居劇団で、歌と踊りとちょっとした寸劇のバラエティショーです。子どもたちは、「圧…

春節から今日までのこと その1

いま臨県に写真を焼きに来ていて、ホテルの部屋にいます。よ〜〜ぉやくっ、フツーの形でネットを繋げるようになりました。ところが、私はなぜか3日前のこととなるともう書けないのです。それは、3日も過ぎると状況が変わってしまうという環境にいることと、…

いまさらながら、あけおめ、です。

12日に李家山に戻って、のんびりとネットサーフィンなどしていたら、4日目に突然ネットが繋がらなくなりました。原因はわかっていて、このあたり一帯でネットを繋ぐと、対岸の陝西省の電波を勝手に拾って、いわば常に“長距離料金”がかかることになってしまい…

到了李家山了!

きっとみなさんのご期待に背くかと思いますが、実はこれまでになく順調に李家山に着いてしまったのです。まず、朝8時過ぎにターミナルに着いたのですが、思っていたほどの人波ではありませんでした。考えてみれば一番のピークはすでに過ぎていたし、現地の人…

并州飯店

私がいまいる「并州飯店」というのは、1957年に建てられた老舗3つ星ホテルで、太原人なら誰でも知っている有名ホテルです。私にしてはなぜそんな立派なホテルに泊まっているかというと、実は去年のオリンピック期間以降、外国人は行政が指定するホテル以外泊…

突入あるのみ

ゆうべはかなり降ったのですが、今日はずっと降っていません。天気予報では今夜は「曇り」で、明日は「晴れときどき曇り」です。テレビを見ていたら、封鎖地域が徐々に開通しているということで、融雪剤はもちろん、ものすごい数の人民解放軍が投入されてい…