水涸れ

ついに水涸れです。あとバケツに5杯くらいでしょうか。ウチの井戸は底にヒビが入っているらしく、そろそろなくなると大家さんにいわれていました。それでおととい、近くの家に、水をわけてもらえないかという話をしに行ったら、もうどこもかしこも水涸れでどうしようもない。谷にある共同井戸もぐっと水量が減っていて、じきに涸れるだろうというのです。招賢鎮の政府から給水車が出ることになっているらしいけれど、とりあえずの飲み水には困らないにしても、この先いつまとまった雨が降るかわからないし、生活用水の確保がいよいよ困難になってきました。

顔を洗うのは1日1回に制限できるとしても、炊事に使う水というのはけっこうな量になります。きのうは招賢でホウレン草を買ったので、おひたしにして食べましたが、洗って、茹でて、水にとるという3段階で水を使うので失敗だったなぁと思いました。洗って炒めればよかったのです。でも、久しぶりに食べた“日本食”はとってもおいしかったです。ちなみに、食器はほとんど洗ったことがありません。自分ひとりが使うものだから、使ったらそのまま何か蓋をして終わり。冬場だからぜんぜん気になりません。

では、カラカラ天気が続いているのかというと、そんなこともないのです。晴れたり、曇ったり、黄砂が吹き荒れたり、雨が降ったりの変わりやすい天気です。今日も朝から断続的に小雨が降り続いています。ただし、庭の井戸の構造では、写真の取水口にドッと水が流れ込まないといけないわけで、シトシト雨では地面にみな吸い込まれてしまって、井戸には1ミリだってたまりません。地面をゴーッと流れ下るような“豪雨”が降ってくれないと水問題の解決にはほど遠いのです。

という、私には深刻な問題が発生しているのですが、村人たちは特に困ってもいないようです。なにより、肝心の畑の方には雪が溶ける頃から、よく雨やみぞれが降り、黄色い大地はすでに春耕の準備を整え終わっているからです。本格的に畑仕事が始まるのは4月5日の清明節を待ってからですが、村人たちが毎朝夕鍬を担いで畑に行き来するようになりました。

今日のなつめ;
種まきが始まったら畑には入れられないので、こうやって走り回れるのもあとわずかです。

もう1枚おまけ。こんなかっこうでずっと寝てたんですが、疲れないんでしょうかね。

(3月29日)