清明節

もう過ぎてしまいましたが、今年は4月5日が「清明節(チンミンジィエ)」といって、先祖の墓参りをする日です。日本のお盆と似た感じで、全中国でいっせいに墓参りに行くわけですから、大都市部(すべて火葬で、墓地が決まっている)では交通渋滞がものすごいようです。

賀家湾(ハージャーワン)でも、都会に出た子どもや孫たちが帰ってきて、三々五々墓参りに出かけます。果物やお菓子に煮物、酒、タバコ、水などのおそなえと、線香、紙銭などと、墓掃除に使うスコップを持って出かけます(日本では定番の花はありません)。墓のてっぺんと中腹に三角に切った白い紙をのせ、風で飛ばないように土で重石をすると、いつも見慣れた土饅頭に一度に白い花が咲いたようになります。例によって爆竹を鳴らすので、あちこちの山からバチバチ!バンバン!一日中賑やかでした。

ちょうど大家さんの妹に出会いました。日本とちょっと違うことに、おそなえの仕方というのがあって、果物やマントウなど、みな一口大にちぎり、飴も包み紙をとって並べます。一見乱雑ですが、考えてみればこの方が理にかなっているともいえます。

こんな小さな墓にも紙が。確実に100年以上たっています。

今日行った磧口(チーコウ)の近くの垣上(ユゥアンシャン)村ではこんな風に飾ってありました。色紙はもちろん最近の流行でしょうが、白い紙がここでは短冊形に切ってありました。地域地域でいろいろな違いがあるようです。

今日のなつめ。

(4月7日)