2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

窑洞博物誌 送飯kuai

飯を送る。ズバリ、弁当箱です。上が陶器、下は錫でできています。 錫の方が高級品で、あまり見かけません。陶器のものは、だいたいどの家にも転がっていて、あまり使われていないので、私はすでに4つゲットしています。どこでもらったかはもう忘れてしまい…

窑洞博物誌 danzi

これは何でしょう?身体に付いた土をはらうダンズ(ハタキ)です。 黄土は砂よりも細かいシルトという粒子(龍角散を想像していただくと近い)なので、こうやってはたけばすぐにきれいになります。

窑洞博物誌 担架 danjia

danjia(ダンジャー)は、特にこの道具に付けられた名前ではなく、ものを担ぐために使う道具一般に使います。 村人たちは、実に簡単な道具だけで、穀物など重いものをいとも簡単に担ぎ上げ、移動させます。これは大豆で、1袋が2、30キロあります。下の招賢の…

窑洞博物誌 qieqie

qieqie(チェチェ)というのは、大豆で作った、この地ではもっとも一般的な保存食で、粟粥の中に入れて食べます。まずは大豆を茹でます。それをひとつひとつ、石や鉄でできた道具の上でつぶします。 もっぱら冬場の仕事で、トントン、トントンとチェチェを打…

春運エレジー

来年の春節は1月23日、あと1週間です。もうみなさんもテレビなどでよくご存知かと思いますが、“民族大移動”が始まります。いえ、もう始まっています。今年は、1月8日からの40日間が「春運」といって、特別ダイヤが組まれたり、取締りが厳しくなったりします…

朝鮮姑娘

李老人の姿が視界から消えたころ、突然樊ばあちゃんが、「この上に朝鮮姑娘が住んでいてね……」と話し出したので、私はびっくりして「そんな大事なこと、ちょっと待って!」と、あわててICコーダーのスイッチを入れました。「白い服に黒いスカート穿いて。私…

窑洞博物誌 耮(lao)

同じく白じいちゃんのところにあった耮(ラオ)と呼ばれる農具。mo(モー)ともいいます。用途は耙と同じで、家畜に曳かせて畑を整えるものです。白文は平地なのでこれらの農具を使う方がずっと効率的ですが、賀家湾などのような山地の段々畑では、そもそも…

窑洞博物誌 耙(ba)

1月1日に行った郝峪塔村の白じいちゃんの家には、面白いものがいろいろありました。ものだけではなく、この白じいちゃん自身がとっても面白い人で、私の写真撮影にものすごく協力的なのです。この農具も、庭の隅に立てかけてあっただけですが、私が写真を撮…

窑洞博物誌 蒿(hao)

白文に行った時に、草を編んで乾燥させたものが何本もぶら下がっていたので、何かと聞くと、じいちゃんが、実際に使い方を教えてくれました。「蚊遣り」だったのです。「蒿」(ハオ)というのは、辞書を引くとヨモギと出ていました。確かに、ヨモギの葉っぱ…

客への眼差し

ここ最近、白文(バイウェン)というところに3回続けて行ってきました。賀家湾が臨県の南西部に位置するのに対して、白文はちょうど反対側の北東部にあたり、距離にして80キロほど、いったん臨県(=城里 その地域の中心部の町をこう呼びます)まで出て乗り…