2010-01-01から1年間の記事一覧

太原で

私はいま、太原にいます。この1週間、“ホテル暮らし”で、原稿の整理をしているのです。 おかげでネットがスイスイで、毎日ニュースに目を通しています。で、今日外に出て『環球時報』(GLOBAL TIMES)12月10日号を買ってみました。これは政府系の週刊国際情…

走了(ゾウラ)

私が取材した老人たちの安否を確かめるために、今日は、六六という青年のバイクで5つの村を回ってきました。安否確認だけなら私ひとりでも行けるのですが、この写真のように山の上にある村々だったので、排気量の小さい私のバイクでは登りきれないからです。…

高原はもう冬景色

黄土高原はもうすっかり冬景色です。写真の最後方は太行山脈。今は高速道でスイッと越えられますが、昔“蟻の兵隊”たちが徒歩で越えた険しい山脈です。刈り取った粟の殻。昔は貴重な燃料として売買されたそうです。天気さえよければ、午後の日差しは相変わら…

完成!

見事完成です。20日に始まって、ちょうど10日間かかったことになりますが、まぁみんなの〜んびりやってましたから。これがバス道だったりしたら、おそらく3日で開通でしょう。人民解放軍がやって来たら、一晩?(11月29日)

3日イエを空けて…

今日の午後、さっそく現場に行ってみたら、もうこんなところまで完成していました。これで一雨降るときゅっとしまって、かちかちになるのですが、今の時期は雨は無理です。もう、雪を待つだけですね。土を削ったところは、こんな感じになっていました。これ…

“伝統手作業”

20日の夕方、なつめの散歩をしていると、「お〜〜い、どこ行くんだぁ〜!」と、今度は下から声がかかりました。次の写真を見ていただくとわかるのですが、このオート三輪が土を下ろしているあたりから、道が崩れていて、それを修理していたのです。ふつう平…

樊家山小学校

久しぶりに隣村の樊家山に行ってきました。『証言集』を出すにあたって、できるかぎりは、老人たちの安否を確かめておきたいと思ったからです。この村では、私が取材した7人のうち、3人が亡くなっていました。この村も行くたびに人が少なくなっています。み…

おっさんたちがとても元気で。

昨日の夕方なつめの散歩に出ていると、突然道がなくなっていました。かなりの土砂崩れです。雨が降ってからもう何日もたっているのに、今頃崩れたというのもよほど構造上の都合でもあったのでしょうか?ここは一日に一本だけある離石行きのバスが通る道です…

“紅いカソリック”

臨県です。写真を焼くのと、電気調理器が壊れて修理不能なので、新しいのを買いにやって来ました。しかも、例の『証言集』の締め切りが延びたので、今回は久しぶりに泊まりにしました。 賀家湾では暖房なし(来年住めるかどうかわからないので石炭が買えない…

水がめの謎?

村長さんの家に行ったら、こーんな大きな穴が掘られていて、水がめを作るんだそうです。深さは3メートル弱。3人がかりで3日で掘った(もちろんシャベル1本の手作業)そうですが、やっぱり黄土は柔らかくて粘着力があって、掘りやすいんでしょうね。簡易水道…

二足歩行一歩前?

きのうの昼ごろなつめがあまりにうるさいので出てみると、棗の樹によじ登ろうとしていました。条件が悪くて見づらいですが、樹の上にネコがいるのです。この写真の部分は土盛りがしてあるので、普通に水を流してもよく、レタスやコスモスが植えてあるわけで…

秋の風景 その4

大豆は重いので、収穫もたいへん。このお兄ちゃんは50キロかついでいるそうです。この家では大豆を家の前の道路に広げて、バイクやオート三輪に踏んでもらうのを待っていました。ふつうはこうやって、パタンパタンと打って、豆を落とします。今はこの音があ…

こっ、これは何?

この界隈で、今花が咲いているのは、おそらくウチのコスモスくらいではなかろうかと思います。村中、畑中探しても他にはありません。 そのせいでしょう、とにかくいろんな昆虫がコスモスの花に蜜を吸いにきて、まったく1日に何回見に行っても飽きません。 例…

『証言集』の刊行について

私がこの5年半の間に老人たちから聞き取った記憶=『証言集』(証言という言葉は使いませんが、とりあえず)の発刊についてですが、けっきょく、来年3月、東京大学東洋文化研究所の叢書の一環として出させていただくことになりました。私にはおよそ似つかわ…

秋の風景 その3

今年は(も?)やっぱり天候がおかしくて、秋になっても空がカーンと晴れ上がるということが滅多になく、シトシト雨が降ったり、どんより寒々と曇ったりと、変わりやすい天気なのです。 そして、25日にぐっと冷え込んだと思ったら、やっぱり翌朝からチラチラ…

「国際救助隊」

ブログを見ている知人から、「以前、こんな投稿が朝日新聞に載ってたよ」と、データが送られてきたので、ご紹介します。長い文章なので、その中から私が主要だと思われる部分を抜き出してまとめたものです。 - 国際救助隊 日・中・韓・朝・台が共同設置を 大…

尖閣問題解決案

10月17日に、私は用事があって太原に1泊で行ってきました。街をぶらつくような時間もなく、トンボ帰りでしたが、帰りのバスターミナルで、フト横を見ると、新聞を読んでいた人が目に入り、そこには大きな字で「日本の右翼の行動が中国民衆の反感を引き起こし…

秋の風景 その2

今いろいろと忙しく、一番いい季節なのにゆっくり写真を撮りに出る時間がとれません。それで、変り映えのないものばかりですが。この先来年の夏まで、まとまった雨が降ることはないそうなので、井戸の取水口の掃除をしました。洗面器に山盛りいっぱいの土が…

秋の風景 その1

いよいよ本格的な収穫の秋を迎えました。国慶節休暇(10月1日から1週間)で町から戻ってきた息子たちが、そのまま残って農作業をするというパターンもよく見かけます。やはり年寄りだけでは担いきれない重労働です。棗とトウモロコシの収穫はすでに終わり、…

流れコスモス

棗の集荷にやってきたおじさんに聞いてみると、今年は去年の30%の収穫で、品質もよくないということでした。旱魃だったのと、収穫期に雨が降ったからです。 で、おじさんにこの棗はどこに行くのか?と聞いてみると、なんと、ハルビンや丹東へ行くというので…

ようやく繋がりました。

ようやく無線ネットが繋がりました。日本から以前使っていたデバイスを持って来てもらい、太原でもプロに見てもらったのですが、原因不明でダメ。もう中国のPCを買わないことには無理だろうとあきらめていたのですが、フトあることに気がついたのです。無線…

日常が戻りました。

瀋陽から特急で8時間ほどで太原に戻り、太原に2泊して30日午後、離石に到着しました。この特急も今年開通したばかりで、去年までは飛行機か、夜行バスでした。で、この飛行機が国慶節休暇の直前で、よほど早くから押さえないと席がなく(ウチの研修旅行は毎…

“Inter- Asia Cultural Studies”

怒涛の2週間が終わり、瀋陽から特急列車で8時間、いま太原のホテルです。ほんとうに久しぶりにゆっくりとネットを繋ぎました。この間のニュースも見ました。日本から小山のようなメールが届いていたのですが、その中に“Inter- Asia Cultural Studies”が送ら…

道普請

村の道路が舗装されることになりました。コンクリート舗装です。コンクリートが一番手間がかからないのでしょうか?最近になって近隣の村々で見るようになった舗装はみなコンクリートです。数日前からまずは道路の地ならしが始っていました。それぞれ自分た…

胡蝶(フゥディエ)

どうやら私の読みが甘かったようです。ネズミは2、3日どこかに出かけていたようで、無事に、いやずうずうしく帰ってきました。しかし、不思議なのは、このネズミはいったい何のために夜中にウロウロするのかわからない、ということです。随分前に、タンスに…

好転のきざし

良くないことも、そろそろ出尽くしたのでしょうか、好転のきざしが見えてきました。まず、天井の壁が落ちたのです。最初の破片が落ちてから3日目の昼11時頃に、ドドッ!と中音響と共に崩落しました。真夜中だったら、私もなつめもびっくりして飛び起きなけれ…

良くないことって、連鎖しますよね。

まず、この夏はまったく雨が降らす、旱魃状態でした。ところが、私が1ヵ月村を空けて戻った翌日、その間一滴も降らなかった雨が降りました。しかもかなりの量。しかし、遅きに失したとはいえ、それでもそれなりにと喜んだのもつかの間、その後は降ったり止ん…

農暦立秋

「暦の上では○○だけれども、‥‥である」という言い方を日本ではよくしますね。つまり、暦と実際の季節とが合致していないということでしょう。「立秋を過ぎてもまだまだ暑い日が続いています」、といった具合に。この暦(農暦)は中国から輸入されたものです…

仁義なき戦い?

6日に帰り、7日の夜に雨が降ってから今日まで6日間、ずっと曇り空が続いて、ときどき傘いらずの雨がパラパラと来ます。せっかく雨が降ったのに、これでは日照不足になってしまいそうです。部屋の中の湿度も60%を超え、なんだか日本の蒸し暑さに似てきました…

ところが、降ったのです。

私が村に帰った6日も、翌7日もずっと曇り空でした。それでも雨雲という感じではなかったので、まさか降るとは思っていなかったのですが、7日の夜半から突然ただならぬ雨音が窓を打ち、翌朝庭のバケツを見てみると、どうやら10ミリくらいの降水量があったよう…