春節から今日までのこと その4

で、とにかく27日に臨県にやってきました。写真を焼くこともあったけれど、翌28日の元宵節に臨県でとても華やかなパレードがあり、それをビデオに収めておこうと思ったからです。実はこの正月最後の日が、正月期間中で最も賑やかになる日です。大晦日春節は、家族で団欒を囲む日なので、町はいつもより静かなくらいなのです。爆竹の音を除けば。

27日も町はとても賑やかでした。元宵節にはまた花火があがり、爆竹がバンバン鳴らされますから、露天の花火屋さんも稼ぎ時です(中央の円形にぐるぐる巻いてあるのが爆竹。左の箱型が打ち上げ花火)。しかし、こういった爆発物を売るのは、かなり厳しい許可制になっているようです。それでも毎年死傷者が出ますが。

最近は、風船売りというのをよく見かけます。日本のアニメものも多いです。

ライターやタバコ入れを売っていた少年は、一生懸命漢字の練習をしていました。もう日本では見られない風景です。そもそもこんな子どもがひとりで店番することってないですから。

これも、絶対に日本にはない風景。露天の入れ歯屋さんです。

なぜか露天の焼きそば屋というのが多いのです。野菜も皿も洗わない(薄いビニールの袋をかぶせて出し、そのビニール袋を取り替える)のでものすごく非衛生的、ああいったところで食べちゃダメよと、中国人にも注意されるのですが、私はソースの匂いに惹かれて毎回食べてしまいます。

で、こういう光景も、毎回とはいわないけれどしょっちゅうで、“そば見の見物”です。

日が暮れるとあちこちの飾り物に灯が入り、露天も増え、道行く人々も最後の休暇を楽しんでいました。ここは臨県の行政所在地ですが、商店以外にさしたる産業もないので、やはり若い人は圧倒的に出稼ぎに出ます。来年には太原までの高速道路が開通する予定。ますます人は出てゆくのでしょうか?

(2月28日)