春節から今日までのこと その1

いま臨県に写真を焼きに来ていて、ホテルの部屋にいます。よ〜〜ぉやくっ、フツーの形でネットを繋げるようになりました。

ところが、私はなぜか3日前のこととなるともう書けないのです。それは、3日も過ぎると状況が変わってしまうという環境にいることと、日常のレベルでは、過ぎ去ったことにぜんぜんこだわりが持てないという性格によるものだと思います。それで、長々と春節からのいきさつを書き連ねるのは止めて、写真だけで短くご紹介します。

李家山は行くたびに人が少なくなっていて、愕然とするほどです。この写真に写っているヤオトンで、実際に人が住んでいるのは、おそらく中央の1軒だけです。対聨という紅い紙だけは貼りに来る家もありますが、近づいてみると鍵がかかっています。
ただ、李家山村も麓の黄河に直接面した部分があって、ここは水が取れるので畑作が盛んで、農業でも食っていけると思います。
ただし、もうひとつ問題なのは、ものすごい勢いでじゃんじゃん取水をしていて、これでは下流域で「断流現象」が起こるのも無理はないなぁと思わされます。

これが真ん中の李永明じいちゃんの家族。

対聨(トイリェン)というのは、大晦日の午後になるといっせいに貼りだします。これはロンフォアの民宿で。次の春節まで、風に吹かれてちぎれることはあっても、自らはがすことはしません。

夕方5時6時頃から「年夜飯」というごちそうを食べて、7時8時頃からあちこちで爆竹や花火の音が鳴り響きます。なつめがおびえて箪笥の下に潜り込んで出てきません。

0時になったところで、再び爆竹が鳴り、花火が打ち上げられます。しかし、李家山のものはほんの数えるほどで、対岸の陝西省からは絶え間なく花火の音が鳴り響きました。ほんのすぐ目の前なのでよく見えました。やっぱり陝西省の方が金持ちなんでしょうねぇ。写真は李家山のものです。

(2月27日)