いまさらながら、あけおめ、です。

12日に李家山に戻って、のんびりとネットサーフィンなどしていたら、4日目に突然ネットが繋がらなくなりました。原因はわかっていて、このあたり一帯でネットを繋ぐと、対岸の陝西省の電波を勝手に拾って、いわば常に“長距離料金”がかかることになってしまい、あっという間に料金切れになってしまうのです。しかし今回はあまりに早かった。不足料金さえ払えば繋がるのですが、そのためには離石か臨県まで行かなければなりません。春節休暇でバスが止まっているし、第一オフィスが開いているかどうかわかりません。で、ようやく回復したのが今日19日です。

けっきょく17日に山を下りて、いまは“古巣”の磧口古鎮賓館にいます。李家山にいてもよかったのですが、もう次から次へと客がやってきて、ものすごくうるさいし、私がひとりでひと部屋使っているのも悪いなと思ったからです。

私はいつも閑散期をねらって行くのでよく知らなかったのですが、以前(4年前)私が住んでいた頃とは客層がやや変わっているようでした。以前は写真や絵を学んでいる学生とか、いわゆるバックパッカー的な若者が多かったのですが、今回見た限りでは、もう少し年齢が上がって社会人。しかもかなりの高所得者というのが共通項でした。夏休みだとやっぱり学生が多いのかもしれませんが。

最初の夜は、安徽省から来た2人組みがいましたが、ひとりは自動車関連会社の経営陣に連なる人で、彼の持ってきたカメラがキャノンのプロ仕様で、交換レンズを含めて8万元。つまり100万円以上です。モニターで1枚1枚拡大して見せてくれるのですが、そりゃもう、私のものとはぜ〜〜んぜん大違いのクリアさで、こんなデジカメで2、30枚バチバチ撮れば、“傑作”はもう保証されたようなものです。もうひとりの男性も写真館で働いていて、高そうなカメラをもっていました。それから、見ていてえっ?と思ったのが、持参してきた飲み物がコーヒー(インスタント)だったことです。

当地では、お茶を飲む習慣はなくて、飲むのは単なる湯です。村人の家でお茶を出されたことは、この4年半、ただの一度もありません。もちろんお茶など贅沢品だからです。それがいきなりコーヒーだったので、文化ではなく、貧富の差を見せつけられた思いでした。

で、とにかくこのふたりと一緒に春節を迎え、翌日からもいろいろ小さな出来事が頻発したのですが、風邪を引いたり、睡眠不足を余儀なくされたりで、その顛末はまたおいおい。

今日はとりあえず、明けましておめでとうございます、です。

私のブログは中国の検索エンジンにもひっかるそうで、“右翼”が私にいちゃもんつけている(と中国人の知り合いがいっていた)らしいので、後姿で。手前が自動車会社の人。小さく写ってる人が写真館の人。しっかりブランド物で身を包んでいました。

今日のなつめ;

相変わらず走っていて変わり映えしませんが、季節がすっかり変わったことがおわかりになると思います。

前方は黄河。左側から流入するのが湫水河。まだ凍結しています。左上に逆くの字型に舗装道路が走っていますが、黄河に沿って、ウーブーという陝西省に渡る大橋まで40分。それで今年は陝西省からの観光客もかなり来ているようでした。

(2月19日)