2015-01-01から1年間の記事一覧

牧羊犬

牧羊犬という名前や、“羊の番をする”といった程度の役割に関しては、私も知っていました。しかし考えてみれば、羊の番といったって、羊小屋の前で座り込んで見張っているならともかく。広い草原の中でどうやって“番をする”のだろうと不思議に思っていたら、…

郎木寺(lang mu si)

夏河から南へ230キロほど行くと郎木寺(ランムース)という、同じくチベット仏教の聖地があります。この町は甘粛省と四川省にまたがっていて、それぞれの省に有名なチベット仏教の寺があり、夏河へ来た人は、だいたいここを訪れます。夏河に戻る人と、そのま…

冬虫夏草

街を歩いていると三々五々の人だかりです。バクチでもやってるのかしらとのぞきこんでみたら、なんだか黒っぽいイモ虫みたみたいなものを前にああだこうだと盛り上がっています。なんだかブラシでせっせと掃除している人もいます。いったいこれは何?と聞い…

甘粛省夏河県

蘭州からバスで3時間半ほど南西に向かうと、甘南チベット族自治州の夏河(xia he)という町に到着します。そもそも蘭州に来たのは、この夏河に来たかったからです。ネットで偶然見つけたのですが、この町の人口の80%近くがチベット族で、町には拉卜楞寺(la…

蘭州3日目にしみじみ思うこと

今回の漢庭は、温州城というビルの5、6階にあるのですが、同じビルの9、10階に「文芸招待所」という宿があることがわかりました。招待所というのは、ずっと“格下”の宿泊施設です。でももしかしたら泊めてくれるかもしれないと思って、昼前に行ってみました。…

西津東路清真寺

到着早々、蘭州株がぐーーっと上がってきていたのに、それが一気に元の木阿弥となる“事件”が起こったのです。私が最近いつも使っているのが、7天連鎖酒店ですが、同じような全国チェーン店で、漢庭連鎖酒店というのがあって、昨夜はそこの西客站店に泊まり…

蘭州到着

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%98%AD%E5%B7%9E%E5%B8%82 甘粛省蘭州です。昨夜9時前に呂梁駅(離石)を出て、ちょうど11時間ほどで到着しました。北京発、青海省省都西寧行きの列車ですが、5月の労働節休暇の後だったので、ぎりぎりでも切符が買えました…

生きものたちの季節

今の時期、動物も植物も、1年で最も活動が盛んな季節ですが、私の身近ではどんな生きものたちが動き出しているのかご紹介しましょう。鳥類を除くと、野生動物はきわめて少ないのですが、ネズミはともかく、野ウサギを時々見かけます。最近は山の方へほとんど…

彩票(cai piao)

イージャオが始めた商売というのは「彩票」、つまり宝くじを売る店を離石の中心部で開いたのです。とにかく当地の人たちはバクチ大好き、お金大好きなことこの上ないので、彩票を売る店は至る所にあり、離石の中心広場の片隅では、屋台でも何軒か店を並べて…

ドゥドゥの悲惨とクロの悲哀

4日前の朝、私がまだ寝ている時間にドンドン!ドアをたたく人がいて、「ウチのドゥドゥが帰ってこないけど、あんたのところにいるんでしょ!」と、やや怒りを孕んだ口調で飼い主のおばさんがやって来ました。とにかくドアを開けて、「いないよ」といっても、…

突然ですが。。。

“紅棗がみのる村”で1週間ほどのんびりしてみたい、という方はいらっしゃいますか?私は、ビザ切れで、6月15日のフライトで帰国します。12日くらいには村を出ます。それで、その前の10日ほど(実質は1週間)、村に来てみたいという方がいらっしゃれば、準備さ…

馬桶蓋(ma tong gai)

昨今の中国人観光客の“爆買”は、時期が当たっていたら流行語大賞間違いなしなほど有名になっているようですが、中国政府がそれを苦々しく思っているのもまた当然のことでしょう。 “四宝”というものがあって、ひとつは忘れましたが、あとの3つは、保温水杯(…

従業員募集!

「世界ファストフード同時アクション」というものがあって、ファストフード店で働く若者たちが、時給1500円を要求してアクションを起こしたという記事を見ました。実態は東京都心でも時給1000円前後らしいですが、思わず、こ、これはっ!と唸ってしまいまし…

紋付鳥の帰還

私は3月31日の夜は離石に泊まっていました。そして4月1日の午後に部屋に帰ったのですが、窓の下のところに小さな鳥のフンが2つ3つ落ちていました。一瞬あれっ?とは思ったのですが、特に気にも留めずにいたら、夕方になって、カッカッと、聞き覚えのある鳴き…

月湖(yue hu)

翌日、寧波から上海まで高速鉄道に乗り、上海から太原行のフライトに乗って帰ったわけですが、これもほんとうに便利で短時間になりました。寧波−上海間は、東京−大阪間に近いほども列車が頻発していて、閑散期なら当日でも買えそうです。ただし、在来線の線…

天童寺(tian tong si)

まずは、天童寺の概要はこちらから。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E7%AB%A5%E5%AF%BA 天童寺というのは、阿育王寺よりももっと山に近く、不便そうな場所だったのでもう一度出直さないと無理だろうと思っていました。ところが、阿育王寺で話をし…

阿育王公墓

時間的に前後しますが、バスを降りて、すぐ目の前にあったのが「阿育王公墓」です。公墓というのは、共同墓地のことですが、とにかく目の前に広がっていたので、まさに誘われるように足を踏み入れてみました。すると、入口の前に何人ものおばさんたちがたむ…

阿育王寺(a yu wang si)

ガイドブックになかなか良さそうなお寺の写真があったのでネットで調べてみたら、なんとも由緒正しき禅宗の名刹でした。阿育王というのは、アショカ王のことで、紀元282年に建立されたというのです。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%BF%E8%82%B2%E7%8E%…

寧波(ning bo)

寧波は、日本ととても関係の深い町です。私も中学校くらいの地理や歴史の時間に習った記憶があります。ニンポーと発音していましたが、中国語ではニンボーです。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%A7%E6%B3%A2%E5%B8%82 寧波は、舟山に行く前に1泊、帰り…

魯家峙(lu jia zhi)

漁港沿いの道路を歩いていたら、地下に下りる入り口がありました。ごくごく普通のなんでもない造りで(だから写真もなし)、地下鉄の出入り口よりはもっと大きなものですが、道路の反対側を見ても出口らしきものはないし、まさか地下商店街なんてあるはずも…

瀋家門 その2

瀋家門には3日間いたのですが、けっきょく普陀山には行きませんでした。曇り、霧、小雨模様とクルクル変わる天気で、無理に渡っても海を眺めるどころか、山の上り下りにも難儀をしなければならず、機会を次に譲ることにしたのです。今回初めてわかったのです…

瀋家門(shen jia men)

“眠られぬ夜”がなかなか明けそうにないので、思い切って南に飛んでみました。のんびり海でも眺めて調子を取り戻そうと思ったからです。ネットでいろいろ調べて、「よし、補陀落山へ行こう!」と決めました。中国では普陀山(pu tuo shan)といい、四大仏教聖…

あれこれ考えるよりも。。。

あさって5日が農暦の正月十五、元宵節で、正月も終わることになります。学校はこの日まで休みですが、会社などはもう始まっていて、帰郷していた人たちも町に戻り、村は静かになりました。今日、招賢の市に出かけたのですが、まったく人がいなくて、店を出し…

太原で

ほんの数枚ですが、先日行った太原の写真を少し。 「車は日本車 心は中国人」と書いてあります。以前は「釣魚島は中国のものだ」というステッカーをよく見かけましたが、最近見なくなりました。村でも日本車はときどき見ます。(村の住人は乗らないけれど、…

雪の春節と眠られない夜

大晦日(18日)深夜からチラチラとし出し、こちらは雪のお正月となりました。車もなかなか上がって来られないし、離石からのバスもおそらく不通で、村は静かな新年を迎えました。しかしいずれにしろ、賀家湾村では農暦初六、つまり春節の6日目から3日間、恒…

ウェディング産業大繁盛

先日、離石から村に帰るバス停まで行く間に、お目出度い行列に出会いました。大音響で踊りながらやってくる集団がいたので、最初は、新装開店の宣伝隊かしらと思ったのですが、併走している車を見て、婚礼だとわかりました。右側の紅いリボンがついた車の中…

そろそろ春節ですが、なんだか疲れて。。。

離石に来ています。今回の主目的は何かというと、無線のインターネットが繋がらないので、それを何とかしないといけないからです。いまこれは、ホテルのwifiで繋いでいます。今回日本で、これまでのLenovoが“風前の灯”状態なので、新しいものを購入しました…

糖葫芦(tang hu lu)

タンフールーのいわれを、こちらの検索サイトで調べてみました。 南宋の光宋皇帝(在位1189−1194)のとき、彼の寵愛する妃が病気になり、何も食べなくなってやせ衰えてしまいました。とうとう御典医もさじを投げてしまったときに、ある市井の医者がやってき…

チンギスハーンの犬

私が松本に帰ったときは、美ヶ原高原の麓にある、とあるお宅の旧土蔵に居候します。すぐ近くに小高い山城の跡が残っていて(たしか小笠原氏?)、ときどきなつめを連れて散歩に行きます。そこからは松本平がよく見渡せ、晴れた日には常念を正面に、鹿島槍か…

復活予告

長い間留守にしてしまいました。心配してくださったみなさんすみませんでした。そしてありがとうございます。私にとってトーマスさんの突然の死は大きなショックだったのですが、それを機に鬱のボタンにスイッチが入ってしまい、その後、躁と鬱を行ったり来…