“Inter- Asia Cultural Studies”

怒涛の2週間が終わり、瀋陽から特急列車で8時間、いま太原のホテルです。ほんとうに久しぶりにゆっくりとネットを繋ぎました。この間のニュースも見ました。

日本から小山のようなメールが届いていたのですが、その中に“Inter- Asia Cultural Studies”が送られてきたという知らせが入っていました。

私はその方面にもまったく疎いのですが、この雑誌はイギリスではかなり有名なものらしく、タイトルからしても日本の出版社などとの繋がりは深いようです。3ヵ月ほど前に、北京の清華大学の院生から声がかかって、写真と原稿を送ったものですが、随分時間もたってほとんど忘れかけていたところでした。

添付されていた写真を見てみると、思いのほか立派なものに仕上がっていてビックリ!な、なんと表紙にも私の撮った写真が使われていたのです。おまけに、お隣は柄谷行人大先生の論文だそうです。それはスゴイコトです。でも、12ページも使っているのに原稿料がいっさい出ないので、私はおもしろくありません。しかも私にくれるのは1冊だけです。出版社って、世界中どこでも不況で、ビンボーなんでしょうかね。

今度日本に帰ったらコピーをとって、写真になったじいちゃんばあちゃん達に配ろうと思っています。全部英語だからちんぷんかんぷんだけど、こうして彼らの“記憶”が文字となって記録され、世界のどこかでいろんな国の人の目に止まると聞けば喜んでくれることでしょう。というか、こんな辺鄙な村でずっと暮らしてきた人たちにとっては、喜んでいいのかどうか、何が何だかさっぱりわからない、緊急事態でしょうね。今から彼らの表情が目に浮かびます。

2週間以上村を空けて、部屋や庭がどうなっているかとても心配です。明日朝一番のバスに乗って、夕方には賀家湾に到着予定。なつめは元気にしてるかなぁ?瀋陽では、なつめのお土産ばっかりたくさん買いました。早く会いたいです。

(9月29日)

PS:村に帰ると、またまたネットは繋がらなくなります。もう、あきらめ気分です。