ようやく繋がりました。

ようやく無線ネットが繋がりました。日本から以前使っていたデバイスを持って来てもらい、太原でもプロに見てもらったのですが、原因不明でダメ。もう中国のPCを買わないことには無理だろうとあきらめていたのですが、フトあることに気がついたのです。無線ネットを繋ぐにはデバイスにICチップの入った小さなカードを挿入するのですが、これは「聨通」の携帯電話と共通のものです。それでもしやと思い、聨通を使っている人(こちらでは、携帯はほとんど「移動」という別の会社)からカードを抜き出してもらい、それでやったら繋がったのです。つまりそのICチップの方に問題があったのです。そもそも“外国製のPCだから”、という固定観念も災いしました。結果的にはなぁ〜んだ、というものでしたが、ほんと、ここまで来るのにずいぶん苦労しました。

で、その苦労をしている間に、黄土高原はすっかり秋景色です。豊作だった去年と比べれば、軒並み収量は落ちていますが、それでも最後になって天気も持ち直し、まあまあのデキといったところです。そして、棗も去年の半分以下の収穫ですが、よくしたもので、価格は去年の倍以上で買い取ってくれるのです。中国では棗は必需食品といってもよく、健康食として、漢方の材料として、お茶うけやお菓子、料理の素材として(月餅やちまきによく入っている)、全中国で需要があり、その最大の産地が、黄河をはさんだ山西省陝西省の中北部地域なのです。

1年で最も快適な季節で、散歩の足もついつい伸びて、なつめはごきげんです。トウモロコシやジャガイモなど、すでに収穫の終わった畑も多いので、自由自在に走り回れます。上の写真はお墓。でも、ここはすでに耕作放棄されていて、ちょっと寂しそうです。

りんごの木はけっこう多いのです。小ぶり(これは特別に小さい)ですが、ややすっぱい“野生の味”がしておいしいです。このじいちゃんは、自分の家に、昔日本兵がやってきたことがあって、そのときは遊んでもらって楽しかったという記憶を持っている人で、私の顔を見るたびにニコニコ顔で話しかけてきます(さっぱりわかりませんが)。日本軍は7年もいたのだから、まぁそんなこともあったでしょう。

我が家のトマトも立派に育ちました。しかし、トマトが赤くなるには随分長い時間がかかるものですね。上の写真が9月13日に撮ったもの。下が10月9日です。で、これがと〜ってもおいしかったのです。甘くて、ちょっと青臭くて、これはまさに“昔トマト”の味。肥料はいっさいなしだったのですが、長い間何も植えつけてなかったところに、落ち葉がたまっていたから幸いしたのでしょう。ビギナーズラックですね。来年同じものを作ろうと思ったら大変なことです。

これは近所の犬ですが、まだ1年に満たない幼犬です。“少年”の面影がありますよね。犬も年齢が顔に出るんだなぁと思います。それに比べると、うちのなつめなんか、すでに“おばさん犬”でしょうかね。

(10月10日)