樊家山小学校

久しぶりに隣村の樊家山に行ってきました。『証言集』を出すにあたって、できるかぎりは、老人たちの安否を確かめておきたいと思ったからです。この村では、私が取材した7人のうち、3人が亡くなっていました。

この村も行くたびに人が少なくなっています。みな町(ほとんどが離石へ)に出てしまうからです。人が住まなくなったヤオトンが荒れるのは速いです。

4年前に最初に来たときには、100人を超える児童がいた樊家山小学校も、今は7人になりました。左側の2人は、幼稚園生で、こちらでは、だいたい小学校が幼稚園を兼ねていることが多いのです。
ここはもともと“希望工程”の支援で建てられた立派な小学校で、まっ平な広い校庭(そもそもそういう校庭がある学校は少ないのです、地形的に)にバスケットのゴールもあります。すぐ隣に明るくて広い教室が並んでいるのですが、暖房の効率が悪いとかで、薄暗い部屋で子どもたちは自習に励んでいました。
来年もこの学校があるかどうかは、もちろんわかりません。

(11月22日)