2009-01-01から1年間の記事一覧

丹東にて

今日はずーっと天気が悪くて、今にも空のカーテンが破れそうです。丹東駅は新しくなっていました。以前はいかにも最果ての町の暗ーーい駅舎の雰囲気が濃厚で、週に3便、北京と平壌を結ぶ国際列車が通るのに、なんとも似つかわしい(勝手なイメージ)駅でした…

国境の町へ

ウチの学校の研修旅行のひとつの目的は、日本では経験することができない“国境を見る”ということです。それでまずは瀋陽に入って(今年は大連から)、918記念館、平頂山記念館などを見学した後に、国境の町丹東に向かいます。またこの町で日本語を学ぶ生徒た…

ところ変われば‥‥

前々からずーーっと不思議に思っていたことがあります。いえ、たくさんあるのですが、その中のひとつをご紹介します。ウチの学校の研修旅行は今年で7回目ですが、いつもだいたい20人くらいで、私は一度に100万円くらいのお金を預かることになります。それで…

大連で

忙しいので写真だけ。なんの脈絡もありませんが。関東軍御用達、旧大和ホテル。大連にはかつての遺構があちこちに残っていて、今でも立派に用を足しています。大連駅前。町を歩く若者たちのファッションも、私の目には日本の若者と変わりなしです。大連のス…

仕事は?

朝6時半から7時くらいの間にバスは来るのですが、今日は乗り遅れてはたいへんなので、5時半に起きて、6時半にはバスが停まるところまで行きました。途中、生徒たちに食べさせようと、棗の食べごろのやつをポチポチちぎって袋に詰めながら。いつものことです…

なにしろ清朝だから

ほんとーーっに、疲れました。ヘトヘトになりながらもなんとか引越しを済ませて、今ようやく新しい部屋でPCを開いたところです。あすから20日間部屋を空けるので、大家さんのところに行ったり、鍵を換えたり、貴重品を預けたりと、いろいろ山のようにするこ…

なつめのお引越し

いよいよ明日中に引越しを完了し、あさっては朝7時のバスに乗って、真夜中に大連に着く予定です。 それで今日は、なつめを磧口の友達の家に預けに行ってきました。なつめはなかなかバイクの後ろに乗ってくれなくて、走っている途中で飛び降りてしまって危な…

ぼちぼち冬支度

すっきりした青空は拝めませんが、長雨はようやく終わったようです。まだまだ収穫の秋というには早いのですが、村人たちはインゲンやカボチャなどをせっせと取り込んでいます。日照量が不足していると思うのですが、味の方はどうなんでしょうか?引越し荷物…

なぜか今日は日中友好協会

新しい方の部屋のかたずけをしていたら、隣のばあちゃんが1枚の写真を持ってやって来ました。例によって何をいっているのかさっぱりわかりません。それでもあーだこーだと20分くらいかかって、ようやく彼女のいいたいことがわかりました。写真に写っているば…

ひとすじの道

おととい大家さんに聞いてみたら、やっぱりこの家は清朝の頃に建てられたものだそうです。賀家湾村はほんとうに何もないビンボー村ですから、昔造りの立派な建造物というのは特にありません。ここも部屋がふたつだけの小さなヤオトンです。でもこんな感じの…

棗は食べごろだけど‥‥

今日も朝からぱらぱら雨が降ったり止んだりです。村人がいうには、天気予報では明日から晴れるというのですが、きのうも同じことをいっていました。そんな雨続きですが、棗の実はどんどん紅くなって、生で食べるには食べごろです。完全に紅くなるより、まだ…

オイルサーディンのように

久しぶりに雨があがって薄日がさしてきたので、それっ!とばかり部屋の掃除にとりかかりました。「乱七八糟」というのは、「部屋の中にめちゃくちゃ荷物が広がってるので入らないで」とか「頭の中がめちゃめちゃ混乱していて何もわからない」というふうに、…

ただそれだけで

中3日の晴天と数日の曇天をはさんで、8月18日から今日まで、ずーーーっと雨が降っているのです。ときにぱらぱら雨だったり、ときに雷雨だったり。思い起こせば、去年も一昨年も秋の長雨が降って、紅棗が全滅したのですが、今年はちょっと時期が早いようです…

沈黙の春?

足首切断!の恐怖も去ったので、きのう雨の合間をぬって招賢へ買い物に行ってきました。途中泥の海を渡らなければならないので、赤紫の足をややひきずって徒歩で出かけました。今度はひとり暮らしなので、カナヅチやペンチなど、基本的な工具が必要になった…

家捜し

なぜまた同じ村の中で引っ越すことになったかというと、こういう顛末があったのです。まず第一に、今いる部屋は天井や壁から常時土の剥落があって、それをよけるためにビニールシートが4枚吊り下げてあるのですが、それでも隙間からぱらぱらこぼれてきていて…

出版のお知らせ

北京在住の友人、フリーライターの小林さゆりさんが、『これが日本人だ!』という、何とも挑発的なタイトルの本を出しました。正確にいうと、王志強という知日派中国人が、中国人のために書いた日本人論の翻訳本です。もう表紙を見てビックリ!この強烈なイ…

初コケ

ちょうど1週間前、彩家庄という村に取材に行っての帰り道でコケました。土で滑ったのです。表面に水はたまってなかったのですが、その下の部分にたっぷりと水を含んでいたからでしょう、まるで雪道のスリップと同じでした。そもそも私もまだ勘が戻っていない…

雨止め

月末から3日間ほど青空が広がったのですが、ゆうべからまた雨で、今日昼になって、いちおう上がりました。もう完全に日本の梅雨並みの雨です。なつめの実はこれから日一日と紅く色付いて、紅棗(ホンザオ)になってゆくのですが、この先まだ雨が続くようだと…

薛丑子老人の話(樊家山)

第一回、日本人は西の方からやって来た。あのとき私は8歳で、学校に通っていた。彼らは裏の方の谷から突然やってきた。我々がちょうど日本人と戦う物語を読んでいたときだった。当時村人は、最初は彼らがどこの軍隊かわからなかった。みなカーキ色の軍装を整…

高才銀老人の話(高崖頭)

実は今年に入ってから、出版の準備や体調が悪かったりで、“取材活動”はほとんどしていませんでした。ところでちょうどこの2週間ほど、以前賀家湾小学校の先生をしていたイーハーという青年が戻ってきていたので、天気の合間を縫って、あちこち老人たちの消息…

離石

雨は上がりましたが、まだ青空は広がりません(午後にちょっと薄日がさしましたが)。が、お金がなくなったので離石まで行ってお金を下ろしてきました。久しぶりにシャワーを浴びるのと食料品の買出しも目的です。離石まで行かないと風呂屋(シャワー屋)は…

雨 雨 雨

もうとにかく、雨が降ること降ること。臨県の年間平均降水量は500ミリというデータを見たことがあるのですが、8月に入って、ゆうに2、300ミリは降っていると思います。私がバイクを買ってからかれこれ3週間の間に、カンカンに晴れたのはほんの3日ほどで、あ…

ヤギと緑と豊かさと

楊家溝から帰ってきたら、ヤギが13頭に増えていました。どういうことかというと、大家さんは、5月の中頃に435元で買った母ヤギと2頭の子ヤギを900元で売ったのです。2ヵ月半で465元の儲けかと聞いたら、いえいえ、彼らは乾燥トウモロコシを100キロ食べていて…

ごっそさん!!

なつめは今日も仮病を使ってご飯をたべようとしません。今朝は残り物が何もなかったので、「牛乳かけドッグフード」というごちそうであるにもかかわらずです。「なつめっ!!ちゃんと食べなさいよっ!!」と大きな声を出すと、こんな感じでテコでも動きません。…

まったり楊家溝の旅

陝西省にある楊家溝という村に行ってきました。ここは、ちょっと年配の中国人なら誰でも知っている有名な“革命根拠地”で、毛沢東たちが1947年末から4ヵ月ほど滞在して、新中国建国のプランを練ったところです。で、このこととは直接関係ないのですが、Fukao…

Poly-Glu Rescue

ここ最近実によく雨が降るのです。一日おきくらいに降ったり上がったりですが、とにかくスカッとした青空は望めません。それで、例によって、井戸の状態が悲惨なのです。桶の底が見えないのはもちろん、浮遊物がひどくて、藁くずや木の葉や虫の死骸くらいな…

摩托車来了!

太原に行っていた用事のひとつは、バイク(摩托車)を買うことでした。とにかく、足がないことには身動きできない状態になっていて、まずは離石で買おうと思ったのですが、離石にはごく一般的なガタイのでかいバイクと、町中で乗るスクーターしかありません…

ある一日のある出来事

離石に行く用事があったので、8時半頃、招賢の町まで下りました。ところがちょうどバスが停まっているあたりで道路が塞がっていてにっちもさっちもいきません。この町には比較的大きな炭鉱が2つあって、タイヤが20個くらいついた巨大な「拉煤車」が石炭を満…

写真展のお知らせ(最新)

以前お知らせした老人たちの写真展は、現在、大阪大学豊中キャンパスの「21世紀懐徳堂」にて開催中です。会期が少し延長されましたので、あらためてお知らせします。http://21c-kaitokudo.osaka-u.ac.jp/4e2d56fd9ec4571f9ad8539f20157d0568d7307f306e308b67…

絶叫とハエと森林問題

しばらく家を空けて戻ってくると、庭の様相が一変していました。私の部屋から一番遠い位置にあったヤギ小屋が、私の部屋のすぐ隣に移動していて、それは以前よりずっと大きく頑丈な造りになっていました。あの後も何度も逃げ出したので造り直したのだそうで…