仕事は?

朝6時半から7時くらいの間にバスは来るのですが、今日は乗り遅れてはたいへんなので、5時半に起きて、6時半にはバスが停まるところまで行きました。途中、生徒たちに食べさせようと、棗の食べごろのやつをポチポチちぎって袋に詰めながら。

いつものことですが、朝っぱらから男たちが数人たむろしています。働き盛りの30代、40代です。
「みんないつもこうしてるけど、仕事は何してるの?」
「何もしてない」
「オリンピックが終わってから、仕事はさっぱり」

まぁ、畑もあるし、衣食住の最低限の保証はされているので、言葉ほどの悲壮感も真剣感もありませんが‥‥。

7時10分くらいにバスは来て、今日は何事もなく1時間ほどで離石へ。そして太原西客駅まで3時間。ちょうど同じ頃に交口という町から来たバスは、出稼ぎ労働者を満載していました。こんなふうに、布団から鍋釜まで持参して、主に建築現場や炭鉱に働きに行くのです。今年は建国60年で、国慶節休暇が10日間もあるので、もしかしたら、その穴埋め労働かも知れないですね。

太原駅の前のフェンスのところに男たちがたむろしていました。おそらくは、こうやって“手配師”がやってくるのを待っているのでしょう。自分の前に工具などを並べて、自分ができる仕事を表示している人もいました。この界隈は、ここ数年の間に私は何回となく通った道ですが、駅前でこういう光景を見るのは初めてです。
バスの中で隣に座った女性が、なんと、離石出身で、この春大連の外語大学日本語科を卒業したばかりなのですが、
「仕事が見つからなくて、今は無職」だそうです。

口に筆を加えて字を書いている青年がいました。スズメの涙ほどのカンパをしたのですが、こちらが恥ずかしくなるほどお礼を言われてしまいました。次回に何とかこの写真が手渡せればと思います。

で、太原空港から飛行機に乗って、夜中の11時くらいに大連に着きました。気温が27℃もあって暑いです。私は長袖のシャツにフリースのジャケットにヤッケまで持ってきたのに、どうしよう‥‥???

(9月16日)