国境の町へ

ウチの学校の研修旅行のひとつの目的は、日本では経験することができない“国境を見る”ということです。それでまずは瀋陽に入って(今年は大連から)、918記念館、平頂山記念館などを見学した後に、国境の町丹東に向かいます。またこの町で日本語を学ぶ生徒たちとの交流もあるので、私は毎年4、5日は早めに入って、いろいろ調整したり打ち合わせをしたりしているのです。そろそろ疲れもたまってきたところで、今日も写真だけです。

丹東に着いたのは3時半頃で、交流先の先生と打ち合わせを終わって外に出てみるとすでに陽が傾いていました。この陸橋の上を鴨緑江大橋を渡って北朝鮮からやってきたトラックが通って、中国税関の建物に入ります。以前は一般道路に列をなしていたのですが、最近はハングルナンバーのトラックを見なくなりました。私はトラックの運転手とタバコ交換したこともあるのです。

ちょうど引き潮のときで、河畔が干上がって、貝や小魚を採っている家族連れがちらほら。対岸は北朝鮮。煙突は、戦時中に(確か)王子製紙が造ったもので、現在も稼働中です。


丹東の町では、路上で干し魚や貝、エビなどを炭火で焼いて食べさせる屋台がたくさん並びます。私も久しぶりに魚を食べました。でももしかしたら、北朝鮮の工場廃液にまみれた危ない魚じゃなかったかしら‥‥。

(9月19日)