なつめのお引越し

いよいよ明日中に引越しを完了し、あさっては朝7時のバスに乗って、真夜中に大連に着く予定です。
それで今日は、なつめを磧口の友達の家に預けに行ってきました。なつめはなかなかバイクの後ろに乗ってくれなくて、走っている途中で飛び降りてしまって危ないので、招賢の周老板のミニバンで行ってきました。なつめの食器に布団にお気に入りのマットとおもちゃ(私のボロボロの古靴)も1セットかかえて、お引越しです。

預かってもらうのは、李サンアといって、以前から何かと世話になっている人です。彼女に取材に同行してもらったことは限りないし、その後の標準語への翻訳もお願いしています。彼女はまだ40前で比較的若いのですが、どういうわけか、この地の風俗習慣についてものすごく詳しいので、以前磧口に住んでいた頃はしょっちゅう遊びに行きました。

12歳前で死んだ子どもの遺体は、裸にして黄河に流すという話や、それを待っていて、引き上げて未婚で死んだ男性の死者婚礼の相手として“売る”という話も聞きました。少なくとも、彼女が子どもの頃まではまだそんな風習が残っていたようです。しかし、つい2年前だったかに、樊家山で、死者婚礼の儀式があったそうですが、残念ながらそれは見そこねました。つまり、こちらでは夫婦1対でないと墓が完成しないので、独身で死んだ女性の遺体を捜して“結婚”させて、墓におさめるのです。未婚の女性の場合は墓は造られません。

話がまったくとんでしまいましたが、実はなつめが私のところに来て、すぐに私は帰国したのですが、その間、まだ子犬の頃に面倒を見てもらっていて、小学生の坊やも老公もとてもかわいがってくれていたのです。

と、ここまで書いたこところで、今サンアからメールが入り、なつめが人を噛んで、彼女たちのいうこともぜんぜん聞かなくて困っているというのです。仕方ないです。あしたまた行ってきます。これから(午後9時半)大急ぎで引越しをなんとかかたずけるので、今夜はこれで。

(9月14日)