そろそろ冬支度

最近の天気予報はこちらでもよく中るので、それを見ながら行動計画をたてることが多いです。19,20日と曇天が続く予報だったので離石に行ってきました。それで、21日からの1週間は晴天が続くので、私もこの間に“冬支度”にいそしむことにしました。

村人は、収穫した粟や大豆を庭に広げて脱穀し、それをまた乾燥させてから、自家用は甕にしまい、余裕がある分は、トラックで村々を廻る仲買人に売ります。それで実はこの時期、村中がいわば埃だらけというか、砂だらけというか、脱穀の殻や埃が空気中に拡散するので、私の鼻炎が一気に酷くなります。

それでもこの時期に一気にやってしまわないと、あっという間に気温が下がってしまうので、“干しもの”というのがなかなか難しくなるのです。とにかく一時期にもらいものが集中するけれど、ひとりなので一度に食べる量は限られてくるし、冷蔵庫などないので、干して保存する、しかないのです。とにかくなんでも干します。

まずは切り干しにんじんから始めました。日本の赤いニンジンと違って黄色いニンジンで、切干にすると甘みが増して、私はこれをごはんの中に入れて炊き込みます。

それから、干しイモです。さつまいもをオーブントースターで焼いて、それを1センチくらいの厚さに切って干します。これはかなりタイミングを見計らってやらないと、割合に早くカビが出てしまいます。見栄えはよくないけれど、なかなかおいしいですよ。でも、これはほとんどなつめのお土産用です。

おととい招賢でレンコンを買って来たので酢レンコンを作りました。当地の人はレンコンは食べません、というか知りません。これを売っていた八百屋のおっさんも食べ方を知らないといっていました。四川から来た炭鉱労働者が買うのです。


今年は棗はほとんどもらいものがないのですが、イージャオの庭にも1本あって、つまりトイレに行くたびに、庭に何個か落ちているので、それを拾って、「酒棗」というのを少し作りました。ビンに入れて、アルコールを少量ふりかけ、動かさないで1ヶ月ほど置いておきます。私はそれを、白蘭地(バイランディ=ブランデー)で作りました。離石に行ったときに時々買うのですが、「張裕」というメーカーで、写真の小瓶で15元、まぁ、15元の味と香りですが、これを私はコーヒー(もちろんインスタント)に入れて飲んでいます。



夕方畑に行ったら、仲良しのじいちゃんが大根葉を担いでいたのでくれといったら、わざわざまた畑まで戻って、一度にたくさんもらっても困るからと、いくらいっても聞き入れず、小山のようにくれました。これも以前干したことがあるけれど、繊維が多くて、なんか使い物になりませんでした。日持ちはしないけれど、明日、きんぴらとあっさり漬けの素があるから、漬物にするつもり。

あと、トマトをたくさんもらったので、トマトピューレを作らねばなりません。こちらの人は、みんなほんとうにこれが好きで、麺や餃子にかけて食べるのですが、私は去年作ったものがまだ大量に残っています。

今年は年末には帰国してしまうので、冬の暖房は電気ストーブだけでいきます。前はストーブで石炭を焚いていたので、石炭の用意と、マキや作物の殻などを準備しなければなりませんでした。あちこちに豆殻とかトウモロコシの皮とかもらいに行っていたわけです。石炭の点火というのはけっこう難しいのです。

ところで実は、恐ろしいことがわかったのです。しばらく前に、どうやらネズミがいなくなったと書きましたが、おとといから壁の向こうが急に騒がしくなって、昼間っからザワザワゴニョゴニョいい出したのです。つまり、ネズミは壁の向こう側の空間に巣を作っていて、子ネズミが産まれたのです。よく見てみると、そこはちょうどカマドの煙突が出ている位置で、私はカマドを使わないので土で塞いだのですが、そこは当然壁が薄くて、それでよく音が聞こえたのです。

それでまた、タブレットを壁に密着させて音を流しています。今日は半日ほどかけっぱなしにしておいたのですが、今現在、とりあえずいなくなったようです。これは当分戦いは継続されそうですね。子ネズミが成長したら、その薄い壁を突き破って、ぞろぞろと出てくるのかと思うとゾッとします。





で、きのうですが、扉を開けたら目の前にこんな蜘蛛がすーーっと、音もなく降りてきてギョッとしました。身体だけで1センチ以上ある大きな蜘蛛でした。毒蜘蛛かもしれないと思って、悪いけど、写真撮ってから踏み潰しました。


この鳥はなんという名前でしょうか?サクサク検索という環境にないので、どなたか教えていただけるとうれしいです。身体はハトくらいの大きさでした。


最近こんなワンコがときどき遊びに来ます。ぜ〜〜〜ったいに、飼いません。