アワ刈り

アワはこれから順々に刈り取ってゆきます。アワといっても、若い人にとっては、道の駅か自然食品店でしか見たことがない穀物だと思います。ましてや畑にどんな姿で実っているのか、想像がつかないことでしょう。私ですら、アワとキビの区別がつくようになったのは、こちらに来てからです。

これがアワ。

写真ではわかりづらいですが、アワは、ナイフを使って穂先を刈り取っていました。

これは、ヒマワリの種の収穫。1キロが2元で売れるそうです。ヒマワリの種なんて、と昔は思っていましたが、食べ慣れるとけっこうおいしいです。栄養もたっぷりとか。

一昨日、キビの脱穀に棒(といっても棒状の道具)を使ってたたくと書きましたが、大量にある場合は使うけれど、そんなことをしたら実が飛んでしまうので、この写真のように、波型の洗濯板の上でゴシゴシこそげ落とすんだそうです。それをザルに入れて篩うのですが、ザルの目よりもちょっと大き目の小石を入れて篩っていました。そうすると、石でこすれて、殻がとれるからです。

ニャンコの後ろに広げてあるのがキビ。

とにかく、農作物を収穫してから、乾燥させ、脱穀し、保管するまでに、たいへんな時間と労働が要求されるのです。来る年も来る年も来る年も……、農民たちはこうやって暮らしてきたんだなぁと、しみじみ胸に迫る収穫の秋です。

(10月17日)