葱の町

ハルビンに着いたのは10月10日でしたが、この時期、ハルビンは町中至る所葱だらけでした。これらの葱は、日本のように鍋に入れたりして食べるのではなく、炒め物の香り出しに使うものです。中国の料理、特に家庭の一般料理は、とにかく炒め物ばかりで、フライパンにたっぷりと油を入れ(この量がハンパじゃない)、葱とニンニクと鷹の爪を入れてジャッ!と炒めて、さてそれから、何を料理しようか、てな感じです。


ハルビンの今日の天気を見てみたら、思ったほどでもなく、最低でも氷点下になるかならないかといった感じで、こちらの気候とほぼ同じでした。ただ、これからはどんどん寒くなるでしょうね。冬場は野菜は凍ってしまうので、朝市などは開けないと思います。それでこの時期、収穫と同時に一気に売り出されるのでしょう。ウチの方はみな自家栽培で、やっぱり少し乾燥させてから納屋などに立てかけておきますが、土でできている建物なので、野菜の保存には不自由はないです。



泊まったホテルのすぐ裏道で開かれていた朝市。町の中心部です。



大根やニンジンもおいしそうです。これらの料金をうっかり聞き損ねました。葱は日本では高いですよね。


レストランの前。でも、こんなもんじゃひと冬はもたないですよね、もちろん。




とにかくどこに行っても干してありました。



相変わらず犬を見るとついつい。


これはなかなかグッドアイデアですね。こうやって筒形の穴にトウモロコシを1本1本差し込んで焼きます。でも、見てるとおなじみさんがやって来ては、それ以外のものを焼いてもらっているんですね。これはゆで卵。干魚持ってきた人もいました。焼き賃もらってるんでしょうか?石炭だって使うんだし。


観光客が集まる辺りにあったパン屋さん。客寄せでロシア人のおばちゃんが歌っていました。私もついつられてナッツがいっぱい入った黒パンをひとつ買ったのですが、村に帰ってから開けてみたら、防腐剤(?)の臭いがぷ〜ん!クロにあげてしまいました。1週間は大丈夫といってたのですが。


おまけ;キタイスカヤ大通りの中央に、市の観光案内所があって、観光パンフなどがいろいろ置いてあります。ここの2階におもしろい仕掛けがあって、私はすっかり気に入ってしまい、5回くらい足を運んでしまいました。正面に大きなディスプレイがあって、人が近づくと、左手から東北虎がノソノソと出てくるのです。で、ガオーッ!と吠えたり、ゴシゴシ顔洗ったりします。人が遠ざかるとノソノソと帰ってゆきます。私は飽きることなく、何度も行ったり来たりしたのですが、幸いなことに、いつ行っても人影はまばらでした。写っているのはもちろん私です。来ているジャケットは、先般ウチのツアーで行ったとき、あまりにみすぼらしい私の身なりに同情した同僚が置いて行ってくれたユニクロ。「あらっ、いいの着てるわね〜」と、赤好きの村人たちには好評です。