北京站にて


ネットで購入したチケットを受け取るために北京駅に行きました。当日でもいいのですが、場合によっては長時間並ばなければならないからです。身分証がある人は、機械から受け取ることができるのですが、旅券は認識しないので窓口まで行かなければなりません。北京駅もかなりの人出でしたが、それでも以前のように、どこが最後尾かさっぱりわからないような混雑ぶりはなくなり、じきにチケットを受け取りました。すでに何度か書きましたが、列車のチケットには、1枚1枚身分証(旅券)番号と名前が記入されています。

私が北京にいた頃は、“ダフ屋”がいて、長距離の人気チケットなどはかなり高く、しかも売り場で並んでいる人の横で堂々と取引されていました。ダフ屋でなくても、払い戻しがしたい人は、額面で売れるために、「〇日の上海、いらないか?」と並んでいる人に声をかけます。私もそこから買ったことがあるし、売ったこともあります。当然偽造のチケットも横行していたようです。幸いなことにそういうことはなくなりましたが、誰がいつどこからどこまでのチケットを購入し、そしてそれに乗ったかどうか(当日駅の構内に入るときにチケットがチェックされる)は、すべてコンピューターで管理されているわけです。(マイナンバー制度が確立されれば、いずれ日本も後を追うでしょう)

北京駅も久しぶりでしたが、駅前ロータリーのぐるりには、ずらりと“煌びやか”なスローガンが踊っていました。以前はこういうところに白タクの運ちゃんがたむろしていましたが。。。







「林」の下に「夕」と書いてある字が、「夢」の簡体字です。



以前はスーツケースではなく、みな穀物や飼料が入っていた大きなビニール袋をぱんぱんにして担いでいましたが、今はほとんど見かけなくなりました。服装も、都会人とそれほど変わりません。そもそも出稼ぎ農民の姿は、東海岸部では減ったはずです。中国中央部に位置するウチの村人の話からしても、今や東部へではなく、西部や北部に仕事を求めて出かけているようです。



帰り道で見たレンタル自転車。スマホQRコードを読み取って使います。30分1元で、どこにでも乗り捨てです。


これは天壇公園の入場券売り場。中国では今や屋台のアイスクリーム屋でもQRコードを貼りつけています。ただし、支払いは支付宝とか微信などの中国サイトへの登録が必要ですから外国人には不便で、この支払方法を使えないと、例えばホテル代も割高になったりします。