食糧調達

ホーチミンから帰って1週間ちょっと。ようやく身体が慣れてきました。30℃の気温差、しかも暑→寒の移動はほんとうにこたえます。しかも、村の私の部屋というのは、小さな電気ストーブがひとつあるきりなので、待てど暮らせど部屋が温かくならず、下半身が冷えて冷えてどうにもならないし、シーピンが留守中にプロパンを勝手に持ち出してしまったので、調理ということができず、数日カップラーメンを食べ続けて、どうして私だけこんなヒドイ暮らしをしなければならないのだろうと、離石のホテルに避難してしまいました。今日で3日目ですが、明日には村に戻ります。ネコが待っていますから。

というのは、今回ウチに戻ったら、また子ネコが2匹いたのです。以前にもしばらく留守にして戻ったらイケニャンがお母さんになっていた話は書きましたが、今回もまた、臨月だったはずなのに、家を出るときにはまったく気づきませんでした。トラが2匹生まれたそうで、つまりお相手は同じということなんでしょうね。でも近場でトラを見たことはないので、隣村まで出張してるんでしょうか?





この2匹が少し違っていて、1匹はフツウなんですが、1匹は毛が長いのです。ふさふさとしてまるでペルシャみたいです。このペルシャの方がものすごくヤンチャで、とにかく部屋に飛び込んでくるとなかなか捉まえることができません。すぐに炕の上に飛び乗って来て、縦横無尽に走り回ります。ごはんもよく食べるので、この子の方が少し大きいです。


ネコもやっぱり人を覚えているのですね、私が帰るとさっそくイケニャンが寄って来て、食べ物をねだります。もちろんお隣だってちゃんとあげているはずだし、私が特にごちそうをあげるわけではないのに、なぜか私のところに来たがるのです。つられて子ネコもやってきます。この写真は私の部屋の前ですが、今は日陰は昼でも0度前後という寒さなのに、イケニャンはこうやってじっと何かくれるのを待っているのです。私自身の食糧も米一粒ない状況なので、しかたなく大事に残しておいたシーチキンの缶詰を開けてあげたりするもんだから、そりゃますます寄ってきます。で、今回離石に来たのは、実は私自身とネコたちの食糧の調達がひとつの目的だったのです。




この先2か月ほどが1年で最も寒い季節です。もう無理がきかなくなっているので、ホテル暮らしもいいかなぁなどと、贅沢なことをついつい考えてしまいます。