酷暑の村から灼熱の国へ

チビなつの悲惨な死以降、さまざまな事情が絡まって、私はすっかり村に居づらくなり、いたとしても炎と燃えたぎる悪魔の赤い舌のような日差しの元で、部屋から出ることすらできない状況下、しばらく村を離れることにしました。

そこで選んだのが、今年の11月にウチの生徒を連れて行くことになっているカンボジアシェムリアップです。よりによって、酷暑の黄土高原から灼熱のアンコールにやってきたわけで、実をいうとこの1週間、ホテルでぐったりしていたのです。そもそも村を出るときから風邪をひいていたのですが、変更のきかないLCCチケットを購入していたので、えいままよ!とばかりに、日漢西の風邪薬をどっさり抱えて呂梁→西安深セン→暹粒と飛んできました。

カンボジアが今は雨期だとは知っていたのですが、雨といっても、1日に1、2度ザーッ!と来るだけで、基本的には強い日差しが照りつけます。ただし、気温そのものはむしろウチの村の方が高いと思うのですが、その湿度たるや、おそらく90%くらいあるんじゃないかと思うのですが、5分歩くだけで汗が音たててしたたり落ちます。というか、ずっと微熱が治まらないので、きわめて異常な汗のかき方をするのです。

夜にはクーラーを切って寝たいのですが、切るとやっぱり暑くて眠れない。で、つけて寝ると不自然に体温が奪われて、明け方には身体がだるくてまた熱が上がって来る、ということの繰り返しが到着以来ずっと続いていて、このままでは、せっかくアンコール遺跡から8キロというところまで来ているのに、何も見ないで帰ることになってしまいそうで、いくらなんでもそれはないでしょ、と、明日はとりあえず、緩い半日コースのトンレサップ湖の観光ツアーを申し込んできたところです。

ということで、明日が何とか消化できれば、2、3日中にはアンコールワットに行く予定です。