自転車転倒事件

10日になんとか村に戻ったのですが、この間実はものすごく体調が悪く、4軒も医者のハシゴをしてしまいました。そもそもが私は、自らの健康や老化の問題をなめているところが大いにあるのですが、今回はしみじみそれを再確認させられ、なんだか自分の身体がもうボロボロになってしまったなぁと弱気になっている(ほんとうか?)のです。

松本を出る前に、持病となった逆流性胃炎の薬をもらっておこうと、以前行ったクリニックに行きました。そこで世間話程度に、実は1週間前に自転車で転んで頭を打って、その2,3日後からむかつきがひどくなったというと、医者の方がビックリして、すぐに脳外科に行ってCTを撮った方がいいと言い出し、すでに土曜の午後だったのですが、急患扱いで大きな脳外科に回されました。結果的にとりあえず異常はなかったのですが、歳を取ると1か月後くらいに症状が現れることも多いので、もし頭痛や手足のしびれがあったら、すぐに病院に行ってくださいといわれました。しかし、すでに村に戻る便は航空機も列車も購入済みだし、あと半月も日本にいるわけにもゆかないので、結局予定通りに無医村に戻ってしまいました。やっぱりなめているんですね、自らの身体のことを。他にも2つ医者に行って、現在服用している薬がなんと8種類、その他に種々のサプリメントはかかせないので、もう一日中薬を飲み続けなければならず、しかも、食前食後食間と3種類もあるので、しょっちゅう飲み忘れています。

そもそも自転車で転んだというのも、以前だったら考えられなかったことです。というのも、ウチの近くに、ほんの10メートルほどの距離の急坂があって、ここはいつも自転車を押してヨッコラショと上るところなのです。若い人だってそうしてます。ところがその日、何をトチ狂ったのか、もしかしたら上れるかもと無謀な挑戦をした私は、ほんの2漕ぎ3漕ぎで、ズデンとこけたのです。で、それ自体はかすり傷もないくらいのものだったのですが、ちょうどガードレールのパイプのところに側頭部がガンッ!と着地したのです。瞬間にヤバいと思いました。その夜はさすがに禁酒して、万一に備えて緊急連絡先の電話番号も調べました。で、2日目にはけろっと忘れてしまうんですね。

しかしわからないのは、転んだことではなく、なぜあの坂を上ろうとしたのかということなのです。前のカゴにパソコン一式、後ろのカゴになつめが乗っていたにもかかわらず。もう10年以上も行き来している坂なのに、その時に限って突然判断力がとぎれてしまい、まさにこれこそが一番深刻な“老化現象”ではないのかと思っているのです。事の是非、時間の前後、モノの右左。。。こういったことどもが徐々にぼんやりしてきて、やがてはそれ自体をも認識できなくなる。ということを今はまだはっきり認識できるという意味で、今回の“自転車転倒事件”は、私にとっては歴史的大事件になるかもしれません。



とまあ、うんざりすることばかり書いてもしょうがないので、突然ですが、ベトナムのワンちゃん。



泊まった民宿のワンちゃん。1枚目の平和そうな写真がお父さん。出産後の母犬は、普通は神経質になっていて危険なのですが、このお母さんはのんびりしてました。


短毛犬ばかりでしたが、珍しくなつめ似の長毛犬。大切にオリで飼われていましたが、むしろかわいそうかも。


閑散としてますが、パーキングエリアの土産物売り場。こんなところにも、犬が好き勝手に棲息していて、ベトナムはほんとうにワンちゃん天国です。



これは村に帰って、我が家の屋根の上。界隈にはキジがものすごくたくさんいます。でも普段は山の畑の方にいるから、屋根の上で見るのは珍しいです。こちらの人は食べません。でも離石の市場で時々見るので、皆無ということではないです。
2枚目はネコとカササギが微妙な距離でにらみ合っているところ。村に帰ると、こういう自然がまだまだふんだんに残っているので癒されます。


チビなつがキジを追いかけて、あっという間にとんでもない所まで駆け上ります。ちょうど2歳くらいで、元気盛り、ヤンチャ盛りです。