マンゴーの樹の下に

明けましておめでとうございます。(農暦)2017年のお正月は、カンボジアベトナム国境の町(ベトナム側)チヤウドックで迎えました。

実は一昨日、そろそろベトナムに移動する準備をしなければと、チケットオフィスに行ってみました。すると、明日、つまり27日が最後の船で、その後は1週間の春節休暇に入るというのです。私はおおあわてで宿に戻り、荷物をまとめてチケットオフィスの2階のゲストハウスに移動し、翌朝8時の船で、バタバタと、しかしのんびりとメコン川を下ってベトナムに向かったのです。



100人くらいは乗れそうなボートでしたが、お客さんは10人程度でした。天候もよく、快適な船旅でした。料金は29米ドル。


2時間半ほど乗って、カンボジアの税関で出国スタンプを押してもらいます。これはボートを下りて税関の敷地に入るところですが、税関はフローティングオフィス、つまり浮島になっているのです。



こんなバラック(失礼!)のような建物がカンボジアの税関です。で、感動したのが下の写真。敷地内にはマンゴーの樹があちこちにあって、今まさに青い実が七夕飾りのようにぶら下がっていたのです。4月が収穫期だそうでまだ小さかったのですが、あのフルーツの王様−マンゴーの樹の下に税関があるなんて、ああまったく夢のようです。(マンゴー大大大好き!)



ちょうど大晦日で、新春を迎えるお供え物が並んでいました。ま、犬には関係ないですが、この子はこの税関で飼われてるんでしょうか?他に誰かが住んでいる感じもないし。


また5分ほど乗って、今度はベトナムの税関で手続きですが、ここもフローティングオフィスのようです。カンボジアベトナムの国力の差がイヤでも目に付いてしまいます。日本人は15日以内ならビザはいりません。ここでベトナムのボートに入れ替わるので、30分ほど待ちました。コーヒーを飲むスペースなどもあって、久しぶりに練乳入りのベトナムコーヒーを飲みました。


メコンの支流に入って、ベトナムの風景が広がります。カンボジア人とベトナム人とでは被り物が違うのです。



午後1時15分、チヤウドックに到着しました。ちょうど5時間の船旅です。飛行機でベトナムに入ると、帰りの航空券を見せる必要があるとかいう決まりもあるらしいですが、ここでの国境越えは、メコン観光クルーズにちょこっとおまけがついたくらいに簡単なものでした。

実は半年前のベトナム旅行のときにも、ツアーに参加したのでここまでみなと一緒に来ました。ここで欧米系の若者たちや、中には大きなカメラを担いだ、私くらいの年齢の女性もいましたが、軽〜く国境を越えてゆく姿を見送ったものでした。しかしそこには日本の若者の姿はありませんでした。最近の若者は、概して外に出るのを好まないようです。ましてや重い荷物を背負って汗まみれ埃まみれのバックパッカーは、ほんとうに少なくなったようで残念で仕方ないです。

カンボジアに関してもたくさん情報があるので、いずれ後ほど)