CHOW KIT

到着早々、どうも腹具合がよくないのです。何かにあたったわけではなく、ようするに“なつめ状態”。理由ははっきりしていて、1.とにかく何を食べても辛い、辛過ぎる。2.どこに行ってもクーラーが効き過ぎ。かといって止めると暑い。3.これまでの疲労が溜まっている。4.トシ。その上にくだんの逆流性ナントカという“難病”を抱えて4重苦、5重苦の状態で、ホテルの近くをぶらぶらしてるだけで4日間が過ぎてしまいました。

私がいるのは、CHOW KIT(チョウキット)という下町にあるホテルなのですが、特に理由があったわけではなく、ネットで安い宿を探しただけです。ところが偶然ですが、どうやら華人経営のホテルのようで、裏に廻ると漢字でホテル名が書いてあり、室内の注意書きも漢字併用、おまけに掃除にきた女の子も私を見て中国語で話しかけて来たのです。




表通りに出てみると、チャイナタウンでもないのに、あちこちに漢字の看板がかかっていて、それもほとんど古ぼけた繁体字で、界隈はもともと広東や福建人、もしかしたら客家の人たちが造った街ではないかという気がします。2階部分はもう無人で、中には建物全体が廃屋のようになっているものも目に付きました。





薬局や医者の看板も多かったです。こういうところは、今も華人の人たちが経営してるんでしょうね。


この看板が気になって。道士が2階におります、と書いてあるのですが、この道士というのは何をする人なんでしょう?


街のはずれからは、クアラルンプールのシンボル、ペトロナスツインタワーが見えます。あまりに高いので、きっとどこからでも見えるのでしょう。



ありましたよ、やっぱり。

ここで実は、いかにもイスラム国だという光景を目にしました。このおばちゃんの左側に4人の親子連れ(多分)が座って、フライドチキンを食べていたのですが、そこに痩せたひとりの老人が入って来ました。いかにも貧しそうな身なりです。すると10歳くらいに見える女の子が、紙皿にチキンを取り分け、席を立ってその老人の前に差し出したのです。老人は少し涼みに来ただけだったのでしょう、いらないと手振りで答えたので、女の子も無理強いはせずに自分の席に持ち帰りました。ほんの数分の出来事だったのですが、双方に何の強制も衒いもなく、こういったことが極々日常的な行為であるということがわかりました。


これもありました。中に入って見たのですが、閑散としていて、まあ先行投資したんでしょうね。日本では見たことがない、TOPVALUブランドの商品がいろいろ並んでいました。頑張ってるんですね。



それで今日、ツインタワーにISETANが入っていたのを思い出して、食糧の買い出しに行ってきました。1枚目はバスの中から、2枚目はネットからですが、とにかく高くて、見上げているとマジに首が痛くなります。452m、88階あるそうです。展望台に上るには2000円以上かかるので、私はもちろん上りません。



このビルの半分は日本企業が建てているので(半分は韓国)、日本関連の店や商品は少なくないのですが、驚いたことには、紀伊国屋書店が入っていたのです。しかもものすごく広くて、今どき日本ではあまり見ない規模です。日本書(つまり輸入本)のコーナーだけでもこんなに広いのです。


これは輸入本ではなく、英語版です。


気になったのはこれなんですが、村上春樹はわかるとしても、百田尚樹の本がなぜこんなにズラリとならんでいるのでしょう?


おまけ。これリアウインドウのワイパー。私も欲しいなぁ!あ、車ないけど。ちなみにISETANで、バゲットクリームチーズとサラダセットとヨーグルトを購入。はやく治して、カレーが食べたいです。