秋の終わりの落ち豆ひろい



あと数日で秋も終わります。この間は晴天の日が続いていて陽差しも強く、まだまだ暖かいのですが、来週には続けて雪が降り、その後は日中でも氷点下の真冬日となるようです。畑仕事はほとんど終了していて、ところどころに残っている青い色は白菜です。あとはすべて枯れ野原になってしまいました。


作物がすっかりかたずき、畑にやってくる人ももうほとんどいないので、チビなつは広大な高原の畑を独占して、縦横無尽に駆け回ります。キジなどの野鳥を追いかけてあっという間に行方不明になりますが、だいたい私より先に家に帰っていることが多いですね。本家なつめと過ごした日々がなつかしく思い出されます。


門の上のイケにゃん。初めての冬を迎えますが、ヤオトンの中は暖かいので大丈夫。


チビなつは、私の部屋の外にヤオトン部屋を作ってあげたので、今はそこが気に入っているようですが、さて、この先はどうでしょう?一日中陽が当たらない場所なので寒いのです。なぜそんな場所に棗を干しているかというと、日陰干しの方が皮が硬くならないから。右側の小さな甕は“冷蔵庫”、ただしこの先は“冷凍庫”になってしまうので使えません。


相変わらず彼らの距離は微妙です。


アゲハチョウがじっと動かないので、去年のアブみたいに、もう寿命がきたのかしらと思っていたら、意外にもひらひらと舞い上がり、最後の飛翔を見せてくれました。ちなみに、棗になんだか白いカビのようなものが見えますが、これは3年前の棗を干しなおしているところで、カビではなく糖分がしみ出しているのです。


で、最近、といっても今日で3日目ですが、何に凝っているかというと、“落ち豆ひろい”です。だいたい最後の収穫になるのが大豆(の一種で、日本の大豆とはやや違う)で、刈り取ったものを畑から家まで、女性でも20キロ、若い男性なら40キロ近くを担いで持ってくるのですが(先々回の、秋香ばあちゃんの家の庭に積み上げてある写真がそれ)、当然のことながら途中でぱらぱらとこぼれます。私はいまそれを、チビなつの散歩方々、ぽちぽちと拾い集めているのです。1キロになったら止めようと思っていますが、はたして雪が来る前に終わるでしょうか?