災難続きで

ベトナム報告を一気に最後までアップするつもりだったのですが、ここに来て、小さな災難が連続しまして気が乗らず、ストップしています。


第一に、ずっと雨が降り続いているのです。例年、棗の収穫の前後に、“秋の長雨”というのがあって、1,2週間梅雨のような天候が続きます。だいたい毎年で、その雨のおかげで生活用水も確保できるのですが、棗の収穫というと国慶節、つまり10月1日の前後なんです。今年はなんでこんなに早いのか、“異常気象”です。しかし、この長雨は、うっとおしいとか、洗濯物が乾かない、とかいうレベルの問題ではないのです。長雨が続くと地盤が緩むのです。アスファルト舗装の道路が、アスファルトの下側で崩落して、通行不能になります。もちろん村道のあちこちでも小さな崩落が続き、真夜中に、ど〜〜っ!どど〜ん!という崩落音が聞こえることもときどきあります。

もっと困るのは、ヤオトンの屋根から水がしみて天井が一部、あるいはかなりの面積、崩落することがあるのです。日頃から屋根の状態は確認しておかなければならないのですが、私にはとてもそこまでの余力はありません。ここのところ、村内放送で注意するように呼びかけが続いています。

今のところ私の部屋は大丈夫そうですが(天井に染みが入る前兆がある)、一昨日、トイレの壁が崩れたのです。私専用に使っている、イージャオの家のトイレですが、積み上げたレンガを泥で繋いでいるだけの造りですから、雨が降れば泥は溶け出します。小雨降る中、自分で修理しました。予報ではこの先1週間はまだ降るといっているし、雨が上がってからでも安心はできないのです。


日本から戻って来たばかりで、食糧がないのです。あるのはレタスと、日本から種を持ってきた小松菜、それと卵と米。1か月以上村をあけたのですが、途中適度に雨が降ったようで、野菜は立派に育っていました。小松菜は1枚の葉っぱが40センチくらいあって、食べられるかしらと思ったのですが、不思議とアクもなく、けっこうおいしいのですが、さすがに1週間食べ続けてうんざり。上の写真は1/3くらいに減ったところです。今日は、レタスにキューピーマヨネーズを塗って、ごはんと卵焼きを乗せて巻いて食べました。

おとといのこと、私が育てているコスモスとヒマワリの芽のところを羊にやられました。ヒマワリは全滅です。松葉ボタンは食べないのですが、コスモスやヒマワリの若い葉っぱは食べます。羊を追っているおっさんも、私の家のすぐ前の道路端に植えてあるのだから、単なる雑草でないことくらいはわかりそうなものなのに、ぜんぜん注意してくれないのです。それどころか、これは別の若い娘ですが、「こんな花はみっともないから、もっと派手で大きな花を(日本から)持って来てよ」と偉そうにいわれる始末で、もともと雑草だらけのところをきれいにして誰にも迷惑かけてないんだから、ほっといてよと、ほんといいたいです。村人にとっては、ボタンとかダリアとか、紅くてデカい花でないと、花じゃないのです。最初の写真のオリズルランは、3年前に取材にいったところで子株をもらってきて育てたものですが、こういったものにはまったく関心を示しません。もちろんたま〜〜〜にいます。だからもらってきました。

それからもちろんのこと、停電は突然やってきます。早寝するしかないです。

そんな真っ暗な夜に、またネズミが出たのです。ほんの子ネズミでしたが、いまのうちに退治しておかないとあっという間にデカくなります。しかしどうやって捉まえればいいのか、ほんとうにすばしこくて、これは柄の長い、頑丈な補虫網があったらいいのにと思いました。私がウトウトし始めると、頭のすぐ近くでガサゴソやるので、どうしても目が覚めてしまうのですが、懐中電灯で照らしてもぜんぜん逃げなくて、私としっかり目が合ってしまうのです。最後には私の方に寄って来たので、持っていたハエたたきで、バシッ!とやったら尻尾のあたりに当たったらしく、それ以降は出てきませんでした。


それで今はネコがいるのです。どういうことかというと、今回私が戻って来た時に、お隣の家にネコが来ていたのです。お隣は“ネコ好き”だと自分でいっているのですが、この間4匹目の子ネコです。なぜかよくわからないのですが、結局育ったためしがありません。虐めるのでいなくなったり、ノミがいるからと捨てたり、どこがネコ好きなのか。。。

で、私もネコが嫌いなわけではないのですが、部屋の中に入って来て、テーブルやふとんの上に登って来るのが嫌なのです。慢性鼻炎で、ネコの毛もダメです。それで私の部屋には出入り禁止にしていたのですが、ネズミを捉まえる妙策が見つからないので、けっきょく禁を解いたのです。私は動物を手なずけるのはうまいので、すぐになつくようになりました。


どうです?エイヤッと、ネズミを捉まえてくれそうな面構えだと思いませんか?

そしてそして、半ば予想していたとはいえ、選挙結果を見てゆううつなのです。SEALDsもがんばってくれたけど、風は吹きませんでしたね。関わった若い人たちが“絶望”しなければいいがと思います。