ベトナムの旅 その4

南北に細長いベトナムの中央部に、ベトナム第3の都市ダナンがあります。ベトナム戦争のとき、アメリカの海兵隊が上陸して軍事基地を建設した、あの有名なダナンです。今はベトナム屈指のリゾートタウンとして繁栄しているようです。


それはともかく、私たちは、ダナンからTAXIで40分ほどのホイアンという町に向かいました。15世紀から19世紀にかけて、アジアとヨーロッパを結ぶ貿易基地として繁栄したところで、世界遺産にも登録されています。最盛期には1000人以上の日本人が住んでいたそうですが、その後の幕府の鎖国政策によって撤退しています。現在残っている建造物は、上の写真の「来遠橋」別名日本橋と呼ばれる橋だけのようですが、「谷弥次郎兵衛」という人の墓が残っているそうです。




日本が撤退して以降どっと入って来た中国人町の遺構はいろいろ残っています。渦巻き型のものは線香で、お布施を払ってこれに火をつけてゆきます。ちなみにこの渦巻き線香は、我が村の廟でも使用されています。


ホイアンはランタンの町といわれ、毎月満月の夜には町中の電気が消されて、とても幻想的なムードに包まれ、観光客で賑わうようです。私たちが見たのは観光客向けの演出でしたが、それでもとてもきれいでした。とりわけ除夕(大晦日)のホイアンはこの世のものとも思われないほど美しい夜を迎えるようです。


ホイアンの市場で。


路上でこんな竹細工を売っているおじさんがいました。日本でもありますよね、まったく同じのが。これって、どっちがルーツなんでしょう?


ホイアン名物の「カオラウ」という皿うどんです。なんでもこの太めの麺が、伊勢うどんのルーツであるとか、同僚が持ってきたガイドブックには書いてあるそうです。


強行軍で、ホイアンは1泊しただけで、翌日ダナンからホーチミンに向かいました。1時間半のフライトでしたが、私は窓外の風景から目が離せませんでした。まさか自分が、ダナンを飛び立つ飛行機に乗ることがあるとは、この数十年間思いもしなかったことです。