ネタ切れと前宣伝

気がつけば3月になってしまいましたが、この間のご無沙汰は、ネタ切れです。でもあまり長い間留守にしていると、また心配してくださる方もいらっしゃるかと思うので、とりいそぎご報告。

正月初八(2月15日)の廟灯会が終わり、元宵節(22日)が過ぎ、もとより学校はすでに始まっているので、村はほんとーにひ〜っそりと静まり返っています。1年で一番静かな時期といえるでしょう。今現在、いったい何人の村人が暮らしているのだろうかと思ってしまいますが、多分100人以下。本来の人口の1/10ということです。次に賑やかになるのは、4月4日の清明節で、この日には墓参りの人の流れが絶えず、山のあちこちで爆竹が鳴り響きます。そしてこの日を合図に、今年もまた農耕の季節が始まるわけです。

で私はというと、実は昨日、東京の東文研という所から、証言集の続編が刊行されたという連絡をもらいました。10年かかって集めた老人たち300人の記憶が、これですべて文字になって残ることになり、ホッと肩の荷が下りたところです。これらは全文中国語(録音したテープを中国人に起こしてもらい、私は編集しただけ)で、市販されるものではないのですが(東文研より、国内外の主に大学図書館に寄贈される)、やはり私の最後の仕事として、これらを翻訳する必要があるだろうということで、最近とりかかったところなのです。中国語でおよそ420,000字、翻訳すると1.5倍(私はひらがなを多用するので)ほどになります。まあ、それだけに集中するわけでもないので、少なくとも1年はかかるかなと思っています。

これは、フツーに売る本です。出してくれる奇特な出版社が見つかれば、の話ですが。その暁には、みなさん、買ってくださいね。と、今から宣伝しておきましょう!