あけましておめでとうございます。


みなさん、あけましておめでとうございます。

ながらくのご無沙汰ですみません。実はこの3月に、本を出すことになっていて、その締め切りがとっくに過ぎているのにあれこれあって、手一杯だったのです。4年前に東文研から出した『黄土地上来了日本人』の続編で、これで、私が取材した300人の老人たちの記憶を、ほぼすべて文字に残すことができて、ようやく私の“仕事”も一段落ついてホッとしているところです。ただし、これらはあくまで一次資料として図書館などで保存されるもので、売る本ではありません。


私がいまいるところは、松本の美ヶ原の麓です。今年はほんとうに異常暖冬ですが、それでも大晦日になってチラチラと雪が降りました。私の部屋から歩いてほんの3分のところに「薄宮神社」というのがあって、なつめを連れて「二年詣り」に行ってきました。信州では元日になる直前に出かけて、年明けに戻るということで、こういう言い方をします。名古屋の方ではこういう言い方はしないと思うのですが、みなさんの地域ではいかがでしょうか?


ほんの小さな社で、参拝客も数十人といったところでしたが、実は名前からも察せられるように、とても由緒ある神社なのです。その後に、またすぐ近くにある「兎川寺」(とせんじ)にも行ってきました。薄宮神社では甘酒、ここでは豚汁が出ました。何年か前まではどこへ行っても酒やスルメが出て、私はあさましくも梯子酒などしたものでしたが、最近は飲酒運転に厳しいせいでしょうね、出なくなりました。

元日は雪も止んで、やっぱり暖かい一日でした。まだ仕事が完全には終わってないので、学校に行って最後の整理です。私がいない間は、学校の同僚がなつめの面倒をみてくれているのですが、もうでき愛されていて、布団の中に入って寝てるみたいで、すっかりわがまま贅沢になっていて往生しています。


ありがたいことに学校の車を使わせてもらっているので、なつめもいつも助手席を占領しています。後部座席には絶対に乗りません。


いつも朝早めに出て、途中で車を止めて30分くらいは散歩させます。まわりはだいたいこんな風景で、真冬だというのに滔々と水が流れていました。


2016年の初ウンコ。


このあたりはぶどうの栽培で有名で、右上方はぶどう棚です。なつめ、なんだか踏ん張ってますね。



これはなにかというと、5世紀中頃から終わりにかけて築造されたという「積石塚古墳」です。薄宮神社のお祭りも「御船祭り」といって、大きな船の形をした屋台が7つも8つも出るのです。こんな山の中で船の屋台が出るということは、つまり、このあたりは渡来人ととてもゆかりが深い地ということができると思います。私は部屋と学校の間を行き来するだけで、あまり近所をぶらつかないのですが、これからはもう少しいろんなものを見てみたいと思っています。

ということで、まだしばらくは日本にいます。ブログ、なるべくアップするようにします。
今年もよろしくお願いします。