ウウッ、寒い。。。

3日ほど前から本格的に寒くなり、今にも雪になるんじゃないかという、寒々と曇った天気が続いています。予報ではゆうべが初雪でしたが、雨が降ったようでした。



サモエド君はバケツに1杯くらい毛を梳きましたが、それでもダブルコートで暖かそうです。昔シベリアのサモエド族では、子どもが一緒に寝て暖をとったというのもうなづけます。私も緊急の事態に遭遇することがあれば、そうお願いしたいと思っています。毎日のブラッシングのおかげで、まだら白になってきましたが、古い毛が一番こりかたまっている尻尾とお尻は、嫌がるのでなかなか白くなりません。

村人も部屋にこもっているので、いつもは賑やかな文化広場周辺も静かです。来年の春節は、2月19日ですが、その頃まで、子どもたちが住んでいる町に行ってしまう人もけっこういて、恐らくは、1年で村が一番静かになる時期だと思います。


部屋の造作替えをしている家がありました。最近は、こんなふうにガラスとアルミサッシュの窓枠に替え、今風の玄関扉にする家が多いのです。確かにこの方がきれいだし、換気扇も付けられるし、用心もいいことでしょう。しかし、ヤオトンといえば、それぞれに意匠を凝らした窓枠に真っ白な紙を貼り、木製の観音開きの扉をつけるのが、実はこの過酷な黄土高原の風土には最もふさわしかったはずなのに、こういった流行はもう止められないでしょうね、残念です。


振り向けばこんな庭の風景なのですが。。。


私が賀家湾に来て、最初に住んだのがこの真ん中の部屋でした。当時は村でも一二を争うくらいボロボロの部屋だったのですが、いまはきれいに改造して、しばらく前にご紹介した、新婚のジーチャン夫婦が住んでいます。左側はお母さんの部屋。


この家も、大門に南京錠がしっかりとかかって、だれかが住んでいる気配がありませんでした。左側の小山が、炭坑が懐柔策の一環として、3年前から1軒に1トンのくず炭を配っているもの。これだけあれば一冬越せます。


煙突から煙が出ていると、あぁこの下で誰かが暮らしているんだな、ということがわかり、ちょっとうれしい感じがします。


このトウモロコシの殻も、昔は1束いくらで売買されたそうですが、今はどうなんでしょう?石炭に点火するときのいい柴になるし、冬場の羊の食糧にもなります。


谷間のトウモロコシを食べている羊。こんなに硬いものを食べて消化できるなんて、よほど頑丈な胃袋を持ってるんですね。うらやましい。


じいさんが綿羊を散歩させていました。これは春節に自分たちで食べるため。捌けるの?と聞いたら、できない、といっていました。このじいさんがくれるカボチャやサツマイモはほんとうに味がいいです。


秋香ばあちゃんは相変わらず元気でした。私が村で一番たくさん写真を撮った人です。いつまでも長生きしてほしいと思います。


きのうの招賢の豆腐売り。1キロ5元。私が近づくと、「記者来了」「記者来了」といっていましたが、私の呼び名は「日本人」と「記者」(いつもカメラを持っているから)のふたつで、名前を知っている人は招賢にはひとりもいません。