なつめのルーツ - 黄土高原　紅棗がみのる村から

一昨日、村のチベット犬のことを書きましたが、今日、なつめの里親のY君からメールが来て、「なつめのルーツがわかった！」というのです。添付されていたのが下の写真。

これは、チベタン・スパニエルという犬種なんだそうです。そんな名前は初めて聞くけど、Dog図鑑で検索してみたらありました。

確かにいろいろあたっています。私は短い毛が好きだからしょっちゅう刈ってしまうけど、本来は長くて、尻尾や足指の間にもたくさん毛が生えています。

前にも書いたけど、お母さんが隣村だから、そこからもらわれてきた犬が界隈には何匹かいて、みなよく似ているのですが、他の村では見たことがない珍しい種類なのです。「日本から連れてきたのか？」とよくいわれました。

思えば昔、こんな黄土高原のド田舎に、アメリカやらドイツやらの犬種がやって来たとは考えづらいけれど、チベットならいくら遠いとはいえ、野越え山越え峪越えて、なつめのご先祖が、はるばるたどり着いたとしても不思議ではありません。

そうかぁ〜、なつめのルーツはチベットの、あの蒼き峰々の麓だったんだ。あぁ、なんだか「なつめ物語」って小説が書けそうな気分になってきた。

ついでに、中国の検索サイトのチベット犬は以下↓。去年、どこかの動物園でライオンと偽って展示されていたというのはこの犬です。

いまWikiを見てみたら、チンギス・ハーンが、3万匹のチベット犬軍団を率いて西征したという記事がありました。その頃に、なつめの先祖犬も一緒に来ていたとしたら、その末裔が黄土高原に残っていてもぜんぜん不思議じゃないですよね。

日本で散歩をしていると、よく「なんという犬ですか？」と聞かれるけれど、これからは、「チベットから来た犬（の雑種）です。」と答えることにしましょう。