使ってこそ農具
写真を整理していたら、犂を使っているところの写真が出てきたので、ご紹介します。やはり、道具というものは、使ってこそ命。博物館に鎮座ましますのは、単なる“モノ”に過ぎませんよね。
まず犂で耕して、その後に、耙(バー)を使って土をならします。
これは「モー」といって、バーの後に、またこれを使って土をならす農具です。
しかし、犂を使うところは今でも時々見かけますが、バーやモーを使う人は少ないです。最近は、手押しの小型耕運機を村でも3、4台見るようになりましたが、料金は2600元で、そのうち1000元を政府が補助してくれるのだそうです。だんだんこういったものに変わってゆくんでしょうね。
牛、といっても、春耕以外に使うこともないし、肥料といっても、村人はみな化成肥料を安く購入できるので、飼育する手間を考えるとなかなかたいへん。やがては手放してゆく運命にあると思います。