これだけ撮るのにけっこう苦労してます。

この地域は、もともと農耕の形態が単純だったということでしょうか、農機具というものがそもそもとても少ないようです。中国の南の方へ行けば、きっともっと多様な農具があるのではないかと思います。ネットで調べてみても、山西省の伝統農具というのは、ほんの数点でした。今現在、この界隈で見つけられたものもほんのわずかですがご紹介します。


「犂」です。賀家湾には、3頭の牛がいるので、当然彼らの家にはこういった農具は残っています。臨県北部に行くと(以前、開化という村に何度か行った事がある)、ずいぶんたくさん農耕牛がいたので、一度また北の方に行ってみようと思っています。



「バー」という農具で、牛に曳かせて土を耕す道具。木製と鉄製がありました。


これが何だかわかりますか?「ボージョンジー」といって、種まき機です。この写真は曹ばあちゃんの家のもの。賀家湾にも1台あるそうなので、今度使っているところを撮ってきます。

こちらでは「風車」といいますが、唐箕(でしたっけ?)と呼ばれる脱穀機です。この写真は磧口からずっと山の中に入った村のものですが、ここですらすでに使われてはいないそうです。賀家湾にはなく、みな手作業で脱穀しています。



農具ではありませんが、「圧麺機」といって、麺を作る道具。マッシュポテトも作れます。


孫家溝の薬局の老板の家にあったハンガー。こういったものはまだまだよく見ますが、これはなかなかデキがいいです。1本もらってきました。