。。。そして香港

香港に来て2週間が過ぎました。私がここにたどり着くまでには、長〜い長〜〜い道のりがあったのですが、もろもろ理由があって詳しくは触れません。ただ、このブログが昨年10月末から停滞していたのは、私自身の問題ではなく、なぜか中国国内ではこのサイトを開くことができなくなっていたからです。

日本に戻ってからは、もちろんアクセスできたのですが、とにかく1日1日“芸能人並み”の忙しさに追い廻され、おちおち時間もなくて、これまた永のご無沙汰となってしまい、ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。

また、あれほどたいへんな思いをして連れて帰ったなつめですが、私が勝手に予定していた自分の職場には、思いもよらぬ強硬な反対者がいて、そういう状況を予測できなかった自分の愚かさに絶望して、一時は安楽死させることまで考えました(今はとりあえず友人に預けてある)。

その上困ったことに、ビザの発給が、私の条件下では不可能(観光ビザなら問題なし)という状況に陥ってしまったのです。まさになつめを抱いて途方に暮れる日々が続いていたのですが、そこへあるとき、香港ルートがあるという、“怪しげ”な情報が飛び込んできたのです。私は藁にもすがる思いで香港に飛び、畳1枚半ほどの、刑務所の独房のような部屋で、南京虫と戦いながら、ひたすらビザの発給を待っているところです(宿のオーナーの紹介でビザ申請しているので引っ越せない)。

早めの雨季に入ったのでしょうか、晴れた日は1日2日くらいで、ほとんど毎日雨が降っています。うんざりする人の多さに、近所に食料品の買い物に出る以外は、ずっと独房にこもっているのですが、それでも、街の変貌ぶりはイヤでも目に飛び込んできます。

私がいるのは九龍地区の佐敦という界隈ですが、何が一番変わったかというと、とにかくもう物価が高くて高くて、びっくり仰天!とんでもはっぷんなのです。

いちいち金額をあげつらうのもなんですが、わかりやすいので。。。かつ円表示で。。。前回香港に来たのは5年前です。
まず民宿の部屋代が1600円と、倍くらいになっていました。外に出てごくフツーの食堂で麺1杯が400円ほど。吉野家の牛丼も同じくらい。マックのコーヒーが150円。飲み物がついたお昼の、ちょっといいセットメニューで1000円くらいですから、日本と変わりません。

日曜雑貨などは、あきらかに日本の100円ショップの方が安いです。衣料品もユニクロと変わらず。香港で買えばいいやと思って、冬服のまま出てきた私は、そのまま冬装束です(村に帰ればまだ寒いから)。

市内バスも地下鉄も5HKですが、北京でも太原でも大陸部の方は、バスはどこも1元、つまり香港は5倍ほどするのです。

一番驚いたのはタバコ代。私が見慣れた大陸のものはほとんど皆無ですべて“洋モク”。アメリカタバコが安いものでも600円。2000円くらいの葉巻も、露店の棚でフツーに売っています。メビウス(旧マイルド7)は700円ほど。おかげで私は、日本以来ずっと禁煙状態が続いています。中国に戻ったら思いっきり吸ってやろうと考えていたのに、いまだ、1本も吸っていません。これを機に完全禁煙できればむしろありがたいのですが、これはなかなか難しいでしょう。

物価上昇に比例してそれほど収入が上がっているわけではないだろうし、みんなどうやって生活しているのでしょうか?最大の原因は、みなさんもご存じのように、天井知らずの不動産の値上がりです。

もひとつ驚いたのが、日本製品の大氾濫です。宿の近くに「恵康」というスーパーがあって、これが香港では最大のチェーン店のようですが、日本資本が入っているのかと思うくらい、日本製品のオンパレードです。もちろんここに限らず、いたるところ日本製品日本文字が見られ、タクシーもトヨタのCROWN、トラックはISUZUです。「日本城」という、日本雑貨専門の店も見つけました。「和民」「笑笑」もありました。私は、渡ってないのですが、お向かいの香港島にはJascoが何店もあるようですが、以下の写真は、宿からほんの半径1キロ程度のエリアで撮ったものです。(久々の登場なのに、しょうもないエントリーですみません)















セブンとサークルKの密度は日本よりも高いと思います。

巨大な2階建てバスの外面は広告塔になっていて、これは歯磨きチューブの宣伝。

この「セーフ」というのは、コンドームの宣伝。



少なくとも香港では、「日本製品不買運動」が起こり得ないことはおわかりいただけたかと思います。

ps:大陸部に入ると、再びアクセスできない可能性もなきにしもあらず、ですのでご了承のほど。