落ちました。

昨夜、といっても3時間ほど前、ぱらぱらっという音がして、あぁまた落ちたなとその痕跡を探そうと首をひねった瞬間、脳天を直撃!私の頭の渦巻きを目指して落ちてきたのです。大きめのまな板くらいの土の壁ですが、完全に水平を保って落ちてきたので、幸い怪我もなく、たいして痛くもありませんでした。

私が予測していたのとは別の部分が落ちて、真下にカメラやビデオや携帯や、いろんな貴重品が散乱していたのですが、これも幸いほとんどがビニール袋に入った状態だったので、被害はありませんでした。

これまで毎日ゲンワンの家に行っては、“避難勧告”をくり返していたのですが、他人事ではなくなりました。問題は、第2第3弾がいつ、どれくらいの規模でやってくるかで、これは必ず来ます。今もときどきぱらぱら来ていますから、今夜中に来るかもしれません。荷物は全部移動させたし、今夜から布団を敷く位置も変えます。いくら“客死”が希望でも、生き埋めは苦しいですからね。

一昨日、村のシンボルともいえる、樹齢数百年のエンジュの樹も倒れました。あの冬の日、274人の村人たちの惨たらしい死を、じっと見下ろしていた樹です。