ヤツガシラの子育て

三度四度のポポちゃんです。

私がカメラをかまえて近くに陣取っていると、ヒナよりも、親鳥が警戒してあまり近寄ってきません。近くまで来ている(ゲゲッーと鳴いて合図するのですぐにわかる)のに、気配を察して旋回して飛んでいってしまうことが多いのです。

そこへ行くと、ビデオは三脚に固定して廻しっぱなしにすればいいので問題ありません。去年は何十時間と撮ったのですが、まぁいずれと、中味をちゃんと確認していないのです。それで昨日は1時間半ほど廻したので、じっくり再生してみました。

すると、なんと、ポポはこんなに大きくなっていたのです。私のこれまでの観察からすると、ポポはいっせいに成長するのではなく、かなり個体差があって、大きくなったのから順番に巣立って行きます。でも、巣立ってどこかへ行ってしまうのではなく、周りで飛ぶ練習などして、また巣に戻ってきます。

ですから、この右側のが一番上の子、左側は2番目だと思います。そしてまだもっと小さなのが、2、3羽は巣の中にいると思います。

そして、これは正確かどうかまったくわからないのですが、私の見た感じでは、どうやら先に巣立った若鳥が、弟や妹の面倒(エサを運んでくる)を見ているような感じがあるのです。頭の冠を見れば、親鳥か若鳥かはすぐにわかりますから。

以前にもご紹介していますが、何度見ても心がほぐれる写真なので、映像から切り取ってアップしました。日本では、ポポは渡りの途中で奄美沖縄地方に停留することがあるらしく、野鳥写真愛好家の間では、垂涎の的のひとつだそうです。日本では普通は営巣しないので、こんな写真は撮れないはず。で、検索にひっかかるように、タイトルも変えました。

(お褒めに預かったので、追加のワンセットです)
さあ、お母さん(マ、とりあえず)がやってきました。

(ここに入る1枚が、なぜかアップ不可)

最初、下の子にあげようとしたのですが止めて、上の子にあげようとするのですが、けっきょく「あんたたち、ケンカばっかりしてるんならあげません!」て感じで、お母さんはどっちにもあげずに飛んでいってしまったのです。映像を見ていると、「オレが先だ」「ワタシの番よ」と争っている様子がよくわかります。

でもじきに戻ってきて、空中給餌。エサはゴキブリですね。当地のゴキブリは大きくて、日本のより丸っこい感じで、動きも鈍いです。

1時間半の映像の中で6回給餌行動がありました。自分だっておなか空いてるだろうし、親鳥(オスもメスも子育てする)もなかなかたいへんですね。環境破壊がいわれている中国ではありますが、来年も再来年も、ずっとずっと先まで、こうやってヒナたちが無事に育ってくれることを祈るばかりです。