雨、雨、雨……

日本も、中国地方を中心に大雨の被害が出ているようですが、こちら中国黄土高原も相変わらず降っているのです。

私が村に戻ったのは11日でしたが、そのときすでに4日ほど降り続いていたようです。そして今日は28日で、17日間経っているわけですが、その間晴れたのは2日、くもりの日が4日ほど、あとはずっと降っているのです。ただ、大雨になったのは、そのうち2日間、一晩で50〜70ミリくらい降りました。その他はだいたいしょぼしょぼ雨が降ったり止んだりといった感じで、10〜20ミリ程度。

それにしても、こんなに湿気があるのは、こちらに来て初めてのことです。ちょっと作業をすると、玉の汗がぽたぽた音を立てて滴り落ちますが、逆に、普段は体温越えの気温でも乾燥していてあまり汗をかかないんですね。身体中が日本の梅雨時みたいにベタベタと不快です。でもさすがにこれだけ降れば、バケツやたらいに雨水が溜まりまくっていますから、最近は毎日シャツを水洗いしています(洗剤を使うと水がたくさんいるので)。

作物が実らない夏に、農民たちの今の作業は、草取りと土寄せ(根っこのまわりに土を寄せる)くらいで、雨の止み間に畑に出ていますが、心配なのは自分の畑あるいは、上の段の畑が崩壊しないかどうかということです。小規模なものは今も日常的にあちこちで頻発しています。予報を見ると、まだまだ1週間、毎日ではないけれど、降るのです。いったいいつになったらあがるのでしょう?1週間ほど晴天の日が続けば、道も壁も乾燥して固まるのですが、今は危険が一杯なので、私も山の畑に行けないでいます。

ガリ侵食というんでしたっけ?付近はこんな地形なので(ここは特に顕著ですが)、1週間も降り続けば簡単に崩れるのです。ドドーン!と鈍い地響きがして、ああ、崩れたな、とすぐにわかります。

離石に行くバスは止まったままですが、月末までにネット料金を払いにいかないと、来月はネットが繋がらなくなります。今は我が職場恒例の東北ツアーのプランニングの真っ最中なので、なんとか自力で迂回路を探して行ってこなければなりません。当地では、土砂崩れ、停電、孤立は日常的なことなので、決して人民解放軍が来てくれるわけではないのです。

なんだかあれこれ気が滅入ることが多い(例えば、私のミニトマトは、赤くなりかけると盗られるんです。犯人はじきにわかったのだけれど、「孫が好きだから……」って、なんでそんなことが理由になるの?)のですが、ひとつだけ嬉しいことがあって、いつものところにポポが二度目の営巣をしていたのです。一度目は来なかったのであきらめていたけれど、ちゃんと忘れずに来てくれたんですね。ヒナはもうこんなに大きくなって、こうやって時々外を眺めています。巣立ってもしばらくはこの周りで飛ぶ練習なんかをするんですよ。かなりの至近距離でも逃げないし、今の私の一番の安らぎは、ヒナたちの成長と自立を、トイレにしゃがみこんで(そういう位置関係だから)密かに見守ることくらいかなぁ。。。