太原 街角スナップ

今回、村に帰る日の午前中に2時間ほど時間ができたので、久しぶりに街中をブラブラしてみました。

私がときどき泊まる東晋商務大厦というのは、柳巷南路という町の中心部にあり、界隈は太原でも一二の繁華街で、特に若者が集まる地域として賑わっています。ホテルは24時間入り口が開いていて(どうやらラブホを兼ねているようです)、隣にケンタがあって、常に何かとバタバタ用事がある私には便利なホテルです。

山西省黒酢の産地として有名ですが、太原とその近郊は中国最大の生産地です。写真は「寧化府」という有名なブランドの、おそらくは本店だと思います。この奥に工場があって、かなり遠くから強烈な匂いが漂ってきます。馴れない人だと、ちょっと遠慮して遠回りしようかと思うくらいなんですが、こっちの人はもちろん平気。とにかく何にでも酢をかける人たちで、日本ならちょっとした食堂には、テーブルの上にだいたい醤油が置いてありますが、こちらでは黒酢がおいてあります。

ここでは酢を量り売りしていて、ポリタンクや空き瓶を持った人たちが、ひっきりなしにやってきていました。そういえば、日本にも昔は醤油の量り売りってありましたよねぇ。なつかしい。

ホテルの斜め前にスタバがあって、久しぶりに贅沢をしました。スタバのコーヒーは日本とかわらず、1杯が30元〜40元くらいします。国際統一料金なんでしょうか。

先回もアップした公共レンタサイクルですが、今回も残念ながら直接利用者に聞くチャンスはありませんでしたが、とにかく、最初に200元ほどでカードを購入してメンバーになると、1時間以内は無料なんだそうです。太原ならば、1回に1時間以上乗ることなど滅多にないと思うので、このシステムなら利用者は増えるでしょうね。私が街ブラをしたのは、遅めの通勤時間内だったので、いたるところで見かけました。

ミッキー(&ミミー)とどらえもんはここでも氾濫しています。どらえもんの方が多いですが、柳巷は若者の町で、子ども(家族連れ)の街ではないので、今回は見かけませんでした。

いかにも中国的な雑居ビル、2Fはレストランになっていて、遅くまで賑わっています。

こんなバイタクもまだ健在です。

人だかりがしてたので覗いてみると、大きなカメを前に何やらわいわい賑やかな様子。このカメを売っているのだそうで、言い値は1500元。500元で買うという男性がいたらしいですが、売らなかったそうです。かなり大きなカメだということは、写真でおわかりかと思いますが、私は思わず「800元でどう?」といってしまいそうになりましたが、ワシントン条約にひっかかりそうなので、口をつぐみました。「歳はいくつなの?」と聞いてみたら、「100歳ちょっと」らしいですが、おそらくはまだ10代のこのぼうやがどうやって年齢を数えたかはともかく、すこぶる威厳があって、物言わぬ老哲学者の風格がありました。

なつめを預けたペットショップは、太原駅から歩いて15分くらいのところにあり、小路の入り口にこんな大きな看板があって、絶対に迷うことはありませんでした。電梯というのはエレベーターのことです。

この小路には、何だかよくわからない怪しげな雰囲気をあたりに放っている店が多く、旅館も何軒かありました(旅館の向こう側の「紋身」というのは刺青のこと)。いわゆる“ご休憩”がメインです。私はもともとこういうところが面白くて昔はよく泊まったのですが、北京オリンピック以降、外国人の宿泊の規制が厳しくなって、今は“高級ホテル”しか泊まれません。東晋商務大厦はその中でも一番安いホテルなのです。

ところで、街ブラを切り上げてなつめを迎えに行く途中で、カメを売っていたぼうやに信号待ちでばったり顔を合わせたのです。「まだ売れないの?」と聞くと、その返事の口ぶりがこちらの言葉と違うので、「どこから来たの?」と聞くと、四川省から来たというのです。で、そのカメはどこから手に入れたのかと聞くと、自分が重慶の山の中で捕まえたというのです。そんな大きなカメがたくさんいるの?と聞くと、たくさんいる、というのです。

う〜ん、さすが中国、さすが四川、こんなカメがわらわらいるのか?といたく感心して太原の町を去ったのが、ハードだった今回の“旅”のおまけでした。

もひとつおまけで、この犬の名前(犬種)は何というのですか?ご存知の方は教えてください。実は賀家湾にも1匹いるのです。