充電を待つ間に

私のPCは、充電しても1時間ももたないので、この間1日おきにどこかに充電に出かけています。充電には1時間以上かかるので、その間ブラブラ時間つぶしするしかないのですが、おかげで、普段は行ったことがないところへ行くことができました。

招賢というのは、いまや煤煙でよごれきって、どこから見ても劣悪環境の炭鉱町なんですが、実はここがもともと開けていた山の辺りというのは、唐代から記録が残っているという由緒ある村落だったのです。確かに旧市街というか、旧村落に入ると、石畳の道の造りが複雑に交差し、それらがすべて山の上に向かっていて、かつては山上に何かがあったんだろうという想像に難くない地形です。一般の民家とは明らかに違う造りの家もたくさんあります。

その光景を、今回、山の対面側から遠望してみたら、なるほどと思うところがいろいろありました。写真の右側の山の頂上に、かつては大きな寺院があったそうで、そこから道が蛇行して、門前町のように両側に旅館や商家だったような建物が並んで(この写真ではわかりづらいですが、いずれ内側から撮った写真をご紹介します)、現在はひっきりなしに石炭車が通る招賢のメイン道路に下りて来ているのです。(建物が白いのは、流行なんでしょうか、行政の命令一下いっせいに石灰を塗るのです。賀家湾もおととし塗りました。何年かすれば自然に剥げ落ちますが、無駄使いだと思います。)

寺がなくなったのはかなり大昔のことのようですが、それと相対する隣村の山の上にももうひとつあったということなので、今日は充電を待つ間にそこに行って来ました。歩いて30分くらいの山の上です。

いまは、仏教寺院ではなく、民間信仰の廟になっていて、それが意外に大きくて立派で(廟全体の写真撮るの忘れました)、手入れもよく行き届いていました。3体の神様が祀られていて、ひとつは「文昌帝」といって、学問の神様でした。ちょうど行き合わせた村人の話では、この神様が中心なんだそうです。
4枚目の紅い布は、願い事を書いて、あるいはそれが成就して奉納するもの。

翌日4日が清明節で、先祖の墓参りをする日です。一日早く離石からお参りに来た人たち。手前の煙突は、甕を焼く窯のもので、もともとこの界隈は陶器産業で栄えた地です。

*本日7日朝、10日ぶりに電気が来ました。近隣4ヵ村の電線を施設し替える工事をしていたのです。それにしても、全部でたかだか5、600人(5,600じゃないですよ)くらいしか住んでいない地域なのに10日間とは。。。

実は私は明日から3日間ほど遠出します。その準備を急いでしなければならないので、今日のところはこれまで。あぁ、今夜は久しぶりに温かいご飯が食べられる、はず。