春節快楽!

明けましておめでとうございます。

けっきょく「年夜飯」は、ほんとうに幻で終わってしまいました。界隈は元々が食うのがかつかつというビンボーな村だったので、そんな立派なものは用意しなかった、できなかった、ということもあります。しかし、それにしても、あまりにあまりに人が少なかったのですが、謎が解けました。

実は、賀家湾では、農暦正月初八(2月17日)に「廟灯会」という土地神様の行事があるのですが、今年はそのときにまた晋劇が来るのです。ですから、みんなその日に帰ってくるので、過年には帰らなかったのです。最も、寒い、というのがもう一つの大きな理由のようですが。

それでももちろん過年の夜にはみんなでご馳走を囲みます。ただ、私が廻った何軒かの家も、特別な料理ではなくて、いつもより皿数がぐっと増え、肉と魚(エビが多かったです)と酒が出て、そして、普段はあり得ない、イスとテーブルを出した夕餉でした。

ひとつだけ、この地の伝統の品を作るところをビデオに収めましたが、これも春節だけということではなく、要するに、神様へのお供えの品です。村人はなんといっているかというと、「花花」。中国語は2つ重ねていうことが多いので、要するに、単に「花」といっているのです。他の呼び方はないみたいです。

小麦粉を練って丸めて3つ重ね、棗を乗せます。3枚と決まっているわけではありません。

箸で花びらのように形をつけます。

蒸し器で蒸します。

食紅をちょんちょんとつけてできあがり。

夜、あたりが暗くなってから、まず我が家の庭の神様にお供えします。下の写真が明るいのは爆竹のせい。

今日(10日)行った隣村の雨乞いの神様。この写真以外はすべて過年(9日)のものです。