うつな日々

このところうつ状態がひどい上に、6日続きの停電で、夜の7時8時には来るのですが、朝目が覚めても一杯の白湯すら口にすることはできません。“オール電化生活”の私は、日中はひたすら芋虫のように布団の中に寝転がっているしかすべがなく、ますますうつが高じて何もする気が起こりません。明日の予報最高気温は、−11℃。GNPが日本を抜き、息子たちがVWBMWで誇らしげに帰郷する姿はあってもなお、この地の暮らしは過酷です。

それでも、きのうは冬至で、中国では先祖の墓参りをする日でした。3日前に降った雪が段々畑を白く染める中、お供えと紙銭と爆竹を持って、村人たちが三々五々山へ向かいます。今日からは一日一日日が長くなるのです。

*ゆうべ写真をアップしようとしたところでPCの電池が切れ、以来待つこと12時間、今朝の8時頃にようやく来ました。しかしこれとていつ切れるやもしれないので、まずはポットに湯を沸かし、充電すべきものをすべてONにし、熱いインスタントコーヒーを一杯飲み、2日ぶりに顔も洗い、ご飯が炊きたかったけれど危険なので(途中で切れる)あきらめ、残り物のシチューもどきに火を入れて、スープを私が飲み、なつめは具を食べ、夕食のために紅藷(=サツマイモ)を多めに洗ってトースターに入れて、ようやくここを開いたところです。まったく、うつなどと、ちょっと“都会的”なことをいっていると、この地では生きてゆけません。

貴重な紅藷もあとわずかとなってしまいましたが、思えば青木昆陽は多くの農民の命を救ったと思います。春まで保存できるし、それだけで十分主食となるからです。こちらでも紅藷はわりあいに貴重品で、私にもあまりたくさんはくれません。温かいところに保存しなければならず、だいたい部屋の竈に近いタンスの上などに並べておきます。カンの上に場所を作って保存している家もあります。私は以前、新聞紙に包んでタンスの中に入れて帰国したことがあったのですが、全部ダメにしてしまいました。通気性がなかったからでしょう。

現在10時半ですが、まだ来ています。もしかしたら今日は停電しないかも。村人たちが待っているDVDをはやく編集しなければなりません。まったく電気のある暮らしって、ほんとうにほんとうにありがたいです。