こんな感じで。。。

相変わらずサボり続けていますが、なんとか無事に生きているというご報告だけでも。

賀家湾には8月16日に戻りました。15日朝のフライトだったので、最速のケースです。北京から太原までは飛行機を使いました。なぜかというと、私は4ヶ月ほど前から“五十肩”というのを患っていて、重い荷物を抱えての移動はもう不可能のレベルに達していたからです。それでも垂直方向は大丈夫なので、なんとか味噌醤油20キロを引きずって戻ってきました。

日本滞在中に、ネット上で、臨県で洪水被害が出て3人が亡くなったという記事を読んでいたので心配していたのですが、被害があったのは北部の方で、賀家湾は無事でしたが、ほんとうに毎日よく雨が降ったそうです。
それが、ちょうど私が帰った頃から毎日暑い日が続き、おかげで今年の作物はほとんどが豊作間違いなしのようです。

前の庭にある私の畑は、いんげんが青々と茂り、幸いなことに晩生の品種だったようで、これからが収穫という時期です。今は毎日毎日いんげんばかり食べています。朝採っても夕方にはまた大きくなっているので、仕方なくまた収穫して、煮たり炒めたり茹でたりして食べてます。他に何も食材がないし、買いに行くのが面倒なので、ほんとうに汗が青臭くなるほど食べ続けています。まだまだこれからも続きます。

あと、村人がとうもろこしをくれるのですが、これがまた信じがたくまずく、なつめもほとんど食べないのですが、もらってすぐに茹でないとますます固くなるので仕方なく、もらっては茹でもらっては茹でして、もったいないからけっきょくがまんして食べてます。

いいことがあまりないのですが、中でも心を慰めてくれるのが、前の道路に蒔いておいたコスモスです。そろそろ花をつけるようになりました。満開の頃には、きっと村人たちもわざわざ見に来てくれることでしょう。花が咲く前までは「いったい、なんの意味があってそんなことしてるの?」とよく聞かれたものでしたが。

なつめも変わりなしですが、こうやって安らかに眠っていてくれる間はいいのですが、またアトピーが出たようで、夜中にバリバリバリバリとうるさいので目が覚めます。

留守の間にお隣に子猫がやってきて、今はまだ様子見の状態です。子猫が動かないで居る間は問題ないのですが、相手が動き出すと、なつめは習性から飛びついたりするので、もし怪我でもさせたらたいへんだとけっきょく目が離せません。なつめはとにかく動いているものには、ハエですら猛然とアタックして、けっこううまくキャッチしたりするのです。早く大きくなってくれると、猫の方が逃げ足が速いのでむしろ安心なのですが、そうなると今度は私の部屋に忍び込んできて、貴重な日本食をやられるのではないかと、これもまた心配です。以前、大事に大事に使っていたかつおぶしやダシの素とか、全部やられて頭に来たことがあったのです。

八路軍兵士の孫老人は、いました。特に私を待っていてくれたわけでもなく、数年に一度やって来ると、数ヶ月滞在するのが常なんだそうです。もう少し涼しくなってから、集中取材を開始しようと思っています。彼はどうやら気功の名手でもあるらしく、そこらへんもじっくり見せてもらうつもりです。お土産に森永キャラメルと明治チョコレートを渡した(たばこを吸わないので)ときに見せてほしいといったら、いいよいいよ、いつでもおいで、と歓迎されました。どうも不思議な人です。もしかしたら、広東の方で日本人と付き合いがあるのかも知れません。

とまぁ、こんな感じで再び三度四度、賀家湾での暮らしが始まりましたが、あと2週間もすれば、私はまたウチの学校の仕事で瀋陽に飛ばなければなりません。今は体力温存中です。