松葉ボタン

松葉ボタンは私の好きな花のひとつです。私たちの子どものころは、だいたいどこの家の庭にも見かけた花で、放っておいても毎年同じ場所で夏の到来を告げたものでした。さして自己主張の強い花ではないけれど、群れて咲くとなんだか“安もんのおベベの裾模様”みたいな感じがして、そこはかとない哀愁すら漂う、のは私の勝手な思い込みがあるからですが、去年日本で購入したもの(中国製と書いてあったけれど、こんなものまで中国で作っているんですね)を、この春、丹精を込めて育てました。

タネを蒔いたのは4月23日で、10日ほどで無事に発芽。乾燥し過ぎないようにビニールを被せたり、日差しが強すぎないようにスダレをかけたり、けっこう手間がかかりました。そして、その成果があって、6月20日、最初の一輪が開いたのです。

それが赤の一重で、こちらでも時々見かけるものと同じでした。当地では、ご他聞にもれずまっかっか一色です。袋の写真は八重だったのに、なんだウソつきと思ったのですが、2番手以降の蕾はずっと太っていたので、明日にはきっと八重が咲くだろうと期待しました。

翌日からも、毎朝一輪二輪と開花します。同じ茎からはさすがに同じ花が咲きますが、茎が違うと、ごらんのように、色も花びらの形も微妙にあるいはぜんぜん違っていて、松葉ボタンにこんなにいろんな種類があったのかとびっくりするやら嬉しいやら。

まだ咲き出してほんの1週間ですから、この先どんな色が出てくるのかほんとうに楽しみです。また違う色の花が咲いたらこの下にアップしてゆきますので、花好きな方はときどきチェックしてみてくださいね。

ポケカメの方が接写がきくので貼りかえておきました。今日(29日)の新顔はこれです。