麻、たばこ、ニンジン

私自身が日本で見たことがなかった農作物は、先のイーマンジンと、この麻です。繊維を採るものではなく、その実から油を絞るための作物です。このトゲトゲの実が枯れて、その中の種子を収穫して、1キロが12元ほどで売れます。これはもっとも収穫が遅い作物で、今でも畑に残っているものがあり、遠くから見ても、そこだけ緑が残っています。

たばこはもちろん日本でも生産されていますが、生産地が特定されているため、私はこちらに来て初めて見ました。ピンクのかわいい花が咲きます。当地ではもちろん自家消費用。

予報では、明日から10日間ずっと天気が良さそうなので、今日午後、大根とニンジンを切干にしました。右側の黄色いのがニンジンです。日本にある赤いニンジンも時々見ますが、ほとんど90%以上がこの黄色いニンジンです。味は赤いのとほぼ変わらないのですが、水気が多く、柔らかいです。昔のニンジンのように香りが強く、やっぱり子どもには好かれない味かも知れません。当地でニンジンを使った料理というと、ダントツに餃子で、ニンジンと豆腐と、あればしいたけや胡桃、といったのが定番です。

で、このニンジンが、思いもかけず、干すとぐっと甘みが増してくるようで、蜂がたくさん寄って来ます。時々はハエも。生の頃はさほどでなくて、干しあがると共に寄って来るのです。大根にはほとんど来ません。何か化学反応を起こす物質でも含まれているのでしょうか?大根もニンジンも山のようにあって困っているので、天気のいいうちにせっせと作っておこうと思っています。

(11月18日)