今日の収穫はこれ

こんな野菜って、日本にもありますか?こっちでは、「イーマンジン」といっているのですが、どういう字を書くかなどという質問はもちろん“愚問”です。

で、これはジャガイモやニンジンみたいにどんどん大量に獲れるものではないので、けっこう貴重品です。今日は、ひとり暮らしのおっさんというかじいちゃんが「いくつでも持ってけ!」と気前よく6つもくれました。大根とカブの中間くらいの感じで、生であえものにしたりして食べるとおいしいです。大根と同じように、土の中に埋めて保存できます。

今日は今にも降りそうな空模様でしたが、招賢まで買い物に行きました。なつめが5日ほど前からこんな目をしていて、私が使っている目薬をさしてやっていたのですが、ぜんぜん改善が見られないからです。招賢には家畜を診る獣医さんがいて、これまでに3回ほど行ったことがあります。「注射はできるか?」と聞かれたのですが、そんな恐ろしいことはできないというと、「じゃあ飲ませてくれ」と、10ml入りの注射液を10本くれました。なつめに薬を飲ませるのは至難の業なのですが、生卵に混ぜてやれば飲む、ということで、これは帰ってきて飲ませてみるとすんなり全部のんでくれました。

もうひとつ買い物があって、それはこの写真の肥汲み用のヒシャクです。今は来年の畑の準備中で、家の前の空き地とか、前に住んでいたヤオトンのそれなりの場所とか、ほじくり返しています。それで肥料を入れるために、やはりひとつ買っておこうという気になり、金物屋に行ってみました。おばちゃんが、私の顔を見ると珍しく「ニーハオ」といって、自分でもテレていました。こっちでは客にそんな挨拶をする人はいません。

おばちゃんは、さっそくヒシャクを出してきて、「これは3元で安いんだけど、取っ手の方は高いよ。取っ手は自分で作る人が多いからね」というのです。こちらでは完成品を売るのではなく、部分部分で別売りすることが多く、バケツも本体と取っ手が別だったりします。穴が開いたバケツの取っ手はまだ使えるのですから、その方が合理的で無駄がありません。

確かに横に立てかけてある取っ手の方は、立派な木の棒で、これなら1本100元くらいするかも知れないなぁと思いながら値段を聞いてみると、6元だというのです。100円しません。「え〜っ、そんなに安いの?こんな立派な棍棒が」と、それは声に出さずに、1本購入し、奥で仕事していた老板を呼んで、カンナで削って針金と釘でしっかりと固定してもらって、人件費はもちろんタダ。久しぶりに安い買い物をしました。(ちなみに、トイレットペーパーは、ひとつ1.5元します)

この写真のように、下肥というのは、実に立派な肥料になるんですね。レタスもチンゲンサイも、こんなに青々ときれいに育っています。何もない黄土の塊に、自分の家のトイレの中味をかけただけです。究極のリサイクルですね。

(11月11日)