キビ刈り

国慶節休暇が終わる頃からまたまた天候がすぐれず、雨もときどき降りました。おかげで気温もどんどん下がって、ゆうべはついにフリースの長袖をひきずり出しました。村人たちもそろそろかまどに火を入れ始めたようです。

きのうは強い風が吹いたのですが、今朝はほんとうに久しぶりに晴れ上がりました。半干しのままになっている棗も早く強い陽に当てないとカビが出てしまいます。急いで庭に広げて、カメラを持ってなつめのお散歩です。

ところで、今村人たちが一番急いでしなければならない仕事は、キビの刈り入れです。畑によっては、すでにポロポロ実がこぼれ始めていて、これはもう拾うことなどできません。これはモチキビで、ヨウガオという、冠婚葬祭につき物のキビだんごを作るためのものです。蒸かしてモチにして、黒砂糖を入れて餃子のような形にし、油で揚げます。

キビの刈り取りは、鎌を逆さに持って、穂先だけ刈り取ります。庭で干して棒でたたいて脱穀し、甕に保管しておきます。葬儀の日の朝にはこれが大量に振舞われ、みんなこれを食べるのをとても楽しみにしているようで、揚げたてのあつあつはほんとうにおいしいです。

畑を駆け回って実を落としてしまうので、なつめは棗の木に繋いでおきました。ご機嫌ナナメです。

離してやればすぐにこの通り、空を飛びます。

この墓の白い旗は、亡くなって21日目の墓参りのときのもの。次は28日、つまり、7×5=35日まで行われます。

高原はすっかり晩秋の彩となりました。冬の足音はすぐそこまでやってきているようです。

(10月15日)