チンゲンサイは、はたして芽を出すか?

ほんとうによく雨が降るのです。異常気象です。毎年9月から10月にかけて、確かに“秋の長雨”というのがあって、よく降ります。そもそも私がこの地にたどり着いたのも、元はといえば“秋の長雨”が原因でした。

まるで日本の梅雨のように毎日毎日降り続き、時には豪雨となり、土壌が緩み、土砂が崩れ、交通が遮断されます。ちょうど棗の収穫期前後にあたり、長く雨にあたった棗は、樹上で実が割れて商品価値はなくなります。それで全滅した年もありました。

ところが今年はずっと早く、8月中頃から今日現在にかけて、カラリと晴れ上がった日というのは、片手で数えられるくらいしかないのです。例年ならば澄み切った藍色の深い青空が広がり、棗の実がだんだん色づいてくる実りの季節なのにです。こんな年はこれまでにない、と村人もいいます。

その結果、今月の4日、我が家の土塀が突然崩れたのです。しかも、私のミニ菜園のちょうど真上にド〜〜ン!です。崩れ落ちるその瞬間も目撃しました。あっけないものでした。まったく、丹精に丹精を込めた、トマトもキュウリもインゲンもトウモロコシも、さあこれからというときに、あっという間もなく土に埋まりました。

その後も雨は降ったり止んだりでしたが、きのうようやく土をかたづけて、畑を回復させ、去年の残りのチンゲンサイの種を蒔きました。しかし袋を見ると、25℃で発芽と書いてあるので、今年はもう発芽しないかもしれません。

(9月9日)