臨時休暇

先回アップした康老人の葬儀に参列するために、臨県にやって来ました。なにしろ招賢→臨県のバスの最終は午前9時なので、まずは臨県で一休みすることにしました。こちらの葬儀は夜から始まるのです。

と思っていたのですが、連絡をとってみると、今夜は特に何もないというのです。招賢でも磧口でも、今夜から始まり明日が本葬、あさって早朝に埋葬というスケジュールなのですが、三交鎮は招賢鎮とは少し離れているので、また風習が違うのでしょう。

ということで、突然の休暇ができ、今夜は臨県のホテルに泊まっています。このところ賀家湾の方が何かと騒がしく、私もかなりお疲れなので、ちょうどいい休養になりました。

いつもは、臨県に来ても用件だけ済ませてまっすぐに帰るので(臨県→招賢の最終は、午後2時半)、メインストリート以外の地域に入り込むことすらないのですが、今日はほんとうに久しぶりに裏町をぶらぶらしてみました。以下は、午後5時から6時までの1時間に撮った写真です。

このヤオトンは「沈下式」といって、正面に見える2階の部屋が、地上の高さにあり、1階の部屋は地下になっているのです。女の子は、地上の高さから撮ったもの。

いま、太陽熱温水器というのが流行っているのです。もちろん、水がないと使えませんが。

家庭教師(をやります)と女性のキッチンヘルパー募集の貼紙。

町の中央にある屋台。皿も箸も野菜も洗いませんが(雑巾で拭くだけ)、私はここに来ると必ず匂いにつられてヤキソバを食べてしまいます。おととしくらいまで3元だったのに、最近は5元に値上がりしました。

豆腐屋さん。日本のものよりずっと固いです。

ここのぶどうに一番たくさんハエがたかっていたので、ここで買いました。

この青年は何をしているかというと、“仕事”をしているのです。彼の前に広げられた紙には、「父親が病気で死に、自分も学費が賄えなくなって休学した。親戚もだれも援助してくれないので、恥を忍んでみなさまにお金を恵んでもらうことを決心した」とかなんとか書いてあるのです。前には学生証と休学届けが並べてありましたが、こんなものは、ニセものです。北京大の卒業証書だって簡単に作れるのですから。

彼の右横に置いてあるのはアンプで、人目をひくために流行歌風の音楽が流されていました。

この、「親が死んで学業が続けられない」というのが一番多いパターンで、次に多いのが、「故郷に帰る途中でお金を盗られた。○○元の切符代をお願いしたい」というものです。見ている人もそれが“芝居”であることはわかっていても、いますね、お金を出す人が。私は出したことありませんが、たまに、ものすごい名文達筆で書かれていたりすると、それに対してお金を出すのかなぁと思ったりもするのですが、この写真の兄ちゃんはヘタクソでした。

(8月29日)