ヤツガシラ

そうそう、間違いなくこの鳥です。でもなんで「ヤツガシラ」なんでしょうね。もうちょっときれいな名前でもいいと思うんですが。

今日、いろんな人にデジカメ見せて聞いてみたのですが、誰ひとりとして見たことがないというのです。確かに私もこの界隈でまる4年になりますが、初めて見ました。ただ生息条件としては満たしてますね。石垣の間に営巣したりするというのも。

メスが抱卵している間は、オスが餌を運ぶと書いてありましたが、ということは、もしかしたら中にメスがいるということでしょうか?しかし、あんなに頻繁に餌を運んでいるのを見ると、とても1羽では食べきれないと思うのですが、ヒナが孵っているにしては、餌が大きすぎるなぁとは思います。あんなゴキブリみたいな大きな虫、噛み砕いてあげているにしては、すぐに巣から出てきます。もし覗いて、メスがいて、目が合ってしまったらかわいそうだから、覗くのは止めにしましょう。みんなに話すのももう止めます。そんなに珍しい鳥だとわかると、ドヤドヤと見物に出かける人たちがいそうなので。

でも不思議なのは、この場所は、門のすぐ前の道が山の畑に通じる道なので、朝夕村人たちが頻繁に通る道で、人声も常にあるところです。給水のオート三輪がバタバタとやかましい音をたてて行き来するところでもあります。

それに実は、この巣のすぐ下が、なつめのお気に入りの場所なんです。引っ越してからも私はここの鍵を持っていて、ほとんど毎日出入りしています。洗濯をしたり、庭のコスモスに水をやりに行ったり、それに、半日以上部屋をあけるときは、なつめをここの庭に放しておくのです。で、この場所が土盛りで高くなっていて外が見えるので、なつめはここにいることが多いのです。

もっと静かで“安全”な場所はいくらでもあるのに、なんでこんなところに営巣したのかなぁと思います。

それにしてもこの鳥の情報は少ないですね。日本ではほとんど見ない鳥だからでしょうか?でも写真は多いですね。頭の冠を広げたものが多いですが、私が見たのは1度だけで、あまり広げないです。一度私がサンバイザー被っていたとき(きっと太陽光が反射したと思う)と白いシャツを着ていたときに警戒されて、巣に入らなかったことがありましたが、それ以外は樹の下に隠れて息をひそめていれば問題ないみたいです。5メートルもない至近距離で見ています。

ちなみに中国語では「戴勝」というみたいで、俗称として「山和尚」というのもありました。

(6月26日)